日常会話でもよく見かける中国語の「了」、見た感じだと完了のイメージを持ってしまいますが、中国語では様々な用法があります。
ここでは文章の中での位置および機能や構造の違いなど着目しながら違いを解説します。
Contents
動詞の後ろ(動態助詞)
1.動作の実現・完了
すでに起きた動作に用います。英語の完了形の同じような使い方をします。
(私はパソコンを買った)
你的意见已经告诉了他
(君の意見はもう彼に伝えた)
否定語は没(有)を動詞の前に置いて「了」は外す。
(彼はご飯を食べなかった)
2.動作の完了条件 「してから」
中国語には時制はありせん。ですので副詞などを使って時制を表します。
この完了の「了」は過去形ではなく過去、現在、未来のいずれでも使えます。
(食べ終えたら、中国語を勉強します)
3.仮定条件 「したら」
まだ実現してないことに対して、もししたらという意味で使います。
(宿題が終わったらすぐいく)
文末
1.変化を表す
状況の変化や新しい事態の発生を確認する
(私はテニスが好きになった)
快下雨了
(もうすぐ雨が降りそうだ)
2.状況継続を表す
その動作が今も継続していることを表す。
(私は中国語を勉強して10年になる)
→今も勉強しているという意味です。
3.催促・制止に用いる
お決まりのフレーズごと覚えると良いでしょう。
(行こう、行こう)
别提了
(かまわないで)
4.性質や状態の程度を強調する
形容詞の前に“太”がつくときはこの用法です。
(この料理は高すぎる)
5.並列の意味を表す
いくつかの物や人を並列して言う時によく使います。この「了」は話し言葉で事柄を列挙するときに用いる時々「啦」と書きます。
(彼女は日用品や化粧品やお菓子やら山ほど買った)
”了”をつけてはいけない
1. 変化していく過程を表さない動詞
是,好像,觉得,认为,希望,需要などは了をつけることができません。
2.習慣的な動作
(私は以前朝7時に出勤した)
3.目的語が動詞句、主述句である動詞
(私はすでにあなたがいくことに同意した)
まずは動詞の後か文末にあるかどうか、そのあとに文の構造をみてそれぞれの用法に当てはめて見ましょう。
使いこなすことができれば表現力アップ間違いないです。
