本記事の内容
中国語の動詞の特殊な使い方の一つに離合詞があります。
本記事では中国語の離合詞の使い方と勉強方法を解説します。
目次
中国語の離合詞とは?
中国語の離合詞とは 2音節の動詞ですが二つの文字の間に「動詞+目的語」の関係が成り立つ動詞を離合詞と呼びます。
例えば中国語の放假は日本語の「休みをとる」という意味ですが成り立ちは放(動詞)+假(目的語)で形成されています。
辞書で単語を調べたときに離合詞の見分け方は動詞と目的語のあいだに”//”が入っている場合が多いです。
中国語の動詞は過去形や未来形の活用変化がないかわりに離合詞のような他の言語にはない独特の文法があります。
中国語の動詞の文法を習得できるようにしたい方はぜひこちらの記事を参考にしてください。
中国語の離合詞の使い方
離合詞を使うときに覚えておきたいポイントを紹介します。
- 離合詞になるのは中国語の動詞の中でも一部
- 動詞と目的語の間に修飾語を置く
- 離合詞後ろに目的語を置けない
- アスペクト助詞や補語を使うときは動詞と目的語の間に置く
それでは詳しく解説していきます。
①離合詞になるのは中国語の動詞の中でも一部
中国語の離合詞となるのは動詞の中でも「動詞+目的語」の関係が成り立つ場合のみです。
中国語の初級~中級で覚える単語量の中ではそこまで多くないで、必ず意識して覚えておきましょう。
代表的な中国語の離合詞はこちらです。
- 结婚
- 散步
- 帮忙
- 毕业
- 生气
- 见面
- 跳舞
②動詞と目的語の間に修飾語を置く
中国語の目的語の假(休み)を修飾したいときは放暑假のようにもともとの2音節が分離した状態になります。
下周我放暑假
(来週夏休みをとります)
離合詞の名称の由来はもともと1つで形成されている動詞の中の動詞と目的語が分離することに着目すれば納得できます。
ですので離合詞として動詞を覚えておかないと正しい語順の文章をつくれなくなるので注意しましょう。
また、離合詞は動詞と目的語の間には疑問詞を置くことも可能です。
你生什么气呢
(何を怒っているの?)
③離合詞後ろに目的語を置けない
中国語の離合詞は離合詞自体の中にすでに目的語があるため、離合詞の後ろにさらに目的語を置くことができません。
ですので目的語を置く場合は介詞(前置詞)を使って目的語を前に置きます。
今天我跟他见面
(今日私は彼に会います)
上記のように離合詞と目的語によって使い方が異なり、共通する法則もないため個別に覚えるのが一番効率が良いです。
④アスペクト助詞や補語を使うときは動詞と目的語の間に置く
中国語では「了」、「 过」、「 着」などのアスペクト助詞は動詞の後ろに置きますが、離合詞の動詞と目的語の関係を把握してしてないと誤った語順になってしまいます。
他以前结过一次婚
(彼は以前1度結婚したことがある)
结婚という離合詞に経験のアスペクト助詞を組み合わせた文章です。
结婚过一次という文章にならないように注意しましょう。
中国語の離合詞を習得するための勉強方法
離合詞の語法になれるためには普段から離合詞がはいった文章になれておく必要があります。
自分で文章をかきときも動詞と目的語を一回切り離してみて様々なパターンの文章をつくってみましょう。
本記事の冒頭で紹介した代表的な離合詞を使った文章を紹介するので参考にしてみてください。
她跟他结婚
(彼女は彼と結婚する)
中国語の結婚は離合詞であるため、結婚相手の目的語は必ず前置詞を使って文章をつくります。
散一会儿步
しばらく散歩する
動作量を表す一会儿(しばらく)を離合詞のために「散」の後ろに置いてます。
日本語では名詞の散歩をひとまとめで覚えているため、中国語のこの離合詞のの使い方には最初は戸惑うかもしれませんが、慣れておく必要があります。
请你帮个忙
手伝ってくださいませんか
「手伝う」という意味の離合詞の帮忙ですが、日常会話の定番フレーズでよく使います。
「帮」と「忙」の間に「个」を入れることで「ちょっと、少し」の動作量がそこまで多くないことを表します。
今年我大学毕业
(大学を卒業する)
毕业は離合詞のためこれ以上後ろには目的語にはおけません。
日本語の構造上は毕业大学と並べたいところですが、前置詞を使って(从)大学毕业という語順で表しています。
我还生他的气
私はまだ彼のことを怒っている
怒るという意味の離合詞「生气」ですが、だれに対して怒っているのかは「生」と「气」の間に置きます。
我没跟他见过面
(彼とは会ったことがない)
離合詞「见面」の間に経験をあらわすアスペクト助詞を付けています。
さらにだれと会ったのかを前置詞「跟」を使って表しています。
你刚才跳的是什么舞?
(いま踊ったのは何の踊りですか)
ちょっと変わったパターンですが、離合詞「跳舞」が完全に分離されています。
他にもいろいろな離合詞がありますので、動詞と目的が離れたときにどのように使うのかをしっかり意識して学習していきましょう。
以上、読んでいただきありがとうございました。
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