本記事の内容
本記事では韓国語の活用形ついて詳しく解説します。
韓国語の文法を効率的に習得するためには重要な文法の1つのなのぜひ本記事をご覧になって学習の参考にしてください。
目次
韓国語の活用形とは
市販のテキストによって韓国語の活用形についてあまり詳しい説明がないので、活用形についての理解が追いついてない学習者もます。
ここでは韓国語の活用形の理解をするために、まずは日本語の活用形を例に解説します。
- 書か ナイ (未然形)
- 書こ ウ (未然形)
- 書き マス (連用形)
- 書く (終止形)
- 書く トキ (連体形)
- 書け バ (仮定形)
- 書け 。 (命令形)
日本人であればどの活用も聞き慣れた言葉だと思います。
「書」の部分は語幹といって活用によって変わらないですが、その後の部分は表現したい内容によって変化していることが分かりますよね?「書」の後で変化することを活用形と言います。
上述のように日本語にも活用形はありますが、大人になって意識して日本語を使う人はほぼいません。幼いときからゆっくり時間をかけて自然に活用を身につけているからです。
しかし大人になってからの韓国語を学ぶ場合はこの活用形の法則を知っていたほうが断然効率的に習得できます。
韓国語の活用形についても日本語の活用と似たような文法構造と思うことで理解しやすくなります。
韓国語の活用はたった3つパターン
韓国語の活用形のパターンはたったの3つしかありません。
基本形 | 語幹 | 活用形① | 活用形② | 活用形③ |
쓰다(スダ) | 쓰(ッス) | 쓰(ッス) | 쓰(ッス) | 써(ッソ) |
막다(モㇰタ) | 먹(モㇰ) | 먹(モㇰ) | 먹으(モグ) | 먹어(モゴ) |
語幹にパッチムがあるものとないもので以下の活用の法則があります。
- パッチムのないものは活用形①と活用形②が語幹と同じ、活用形③は最後の文字がㅏ ㅗ ㅑの場合は아、それ以外は어をつける
- パッチムがあるものは活用形①が語幹と同じ、活用形②は으をつける、活用形③は最後の文字がㅏ ㅗ ㅑの場合は아、それ以外は어をつける
活用形で使い分けするポイントを色分けしましたが、全部で3つしかないことが分かります。
쓰다(スダ)の活用形③は으変則活用のため、語幹がㅡで終わるものは아/어요などがつくときに語幹のㅡがㅏ/ㅓに変化してます。
また、막다(モㇰタ)の活溶形②と活溶形③の発音は連音化により「막」のパッチム部分と後ろの母音が合体しています。
韓国語の活用形の使い方
上述した韓国語の活用形をどのように使えば良いのか代表的な表現とあわせて紹介します。
簡単に述べると動詞や形容詞の後につける語尾によって使う活用形が決まっています。
具体的なフレーズを見ていきましょう。
韓国語の活用形①
活用形①は パッチムの有無にかかわらず다をとるだけで成立する最もシンプルな活用形です。
今の状態を表すときに使われる場合が多いので現在形と言われています。
活用形①が使われる語尾は以下のようなものがあります。
- 進行、継続 고 있어요 〜しています
- 願望 고싶어요 〜したいです
- 否定願望 기 싫어요 〜したくありません
- 意思 겠습니다. 〜でします
- 以前 기 전에 〜する前
- 理由 기 때문에 〜するから〜する
- 逆説 지만 〜するけど
多くの語尾は「ᄀ」と「ㅈ」がはじめに使われていることに着目すれば活用形①の語尾を効率的に覚えることができます。
지금 편지를 쓰고있어요
(今、手紙を書いています)
文中につける語尾、文末につける語尾がありますが、使い方に違いはありません。
韓国語の活用形2
活用形②はパッチムが無ければ語幹のまま、パッチムがあれば으をつけます。
活用形②が使われる語尾は以下のようなものがあります。
- 経験 ㄴ 적이 있어요 〜したことがあります
- 要請 세요 〜してください
- 可能 ㄹ 수 있어요 〜することができます。
- 行動のあと ㄴ 후에 〜した後に
- 経過 ㄴ 지 〜してから
- 並列 면서 〜しながら
- 仮定 면 〜すれば
- 時間 ㄹ 때 〜するとき
아짐 공부 할때에 저는 거피를 마셔요
(朝勉強する時わたしはコーヒーを飲みます)
韓国語の活用形3
活用形③は最後の母音が아 ㅗ ㅑ の場合は語幹+ 아、それ以外は語幹+어をつけます。
活用形③は少し複雑ですが、基本表現の「です、ます」や過去形でも 使用するため、やはり覚えておくしかありません。
- 丁寧 요 〜です
- 理由 서 〜ので
- 過去 ㅆ 어요 〜しました
- 義務 야 돼요 ~しなければなりません
오늘은 날씨가 좋아서 여행에 가고싶어요
(今日は天気がいいので旅行に行きたいです)
「가다」の語幹「가」に「아요」を付けると「가아요」になります。ですが韓国語では「가」と「아」が同じ母音 なので「가요」に合体して発音したいようにします。
韓国語の活用の覚え方
上述で紹介した3つのパターンを実践の中で効率的に覚えていくには次のことに注意していく必要があります。
活用形を見分ける習慣をつける
韓国語の動詞と形容詞の活用形の法則をまとめると以下です。
- 活用形1であればそのまま語尾をつけるだけ
- 活用形か3を使う場合は語幹の最後の母音の種類とパッチムがあるかどうかを確認する
韓国語の活用に慣れないうちはまずは最も簡単な活用形1を使いこなせるようにしましょう。
「〜したいです」「〜してきます」など基本表現が活用形①を覚えることで使えるようになります。
活用ごとの語尾にも法則性がある
活用形が見分けられたら表現したい語尾に相応する韓国語をつける必要があります。
活用形ごとの語尾に使われる韓国語に共通して使われる文字に着目してみましょう。
例えば活用形①では「ㄱ」が、活用形③では「요」が語尾の中でも多いことがわかります。
文中か文末に使うか区別しておく
日本語と同様に韓国語の語尾の中でも文中に使うもの、文末に使うものに分かれます。
文中に使う場合はそのあとに文章を続けておくことで復文をつくることができます。
文末の場合は語尾の最後に「です、ます」に該当する韓国語を使う必要があります。
よく使う単語で活用一覧をまとめておく
活用形の法則がシンプルですが、韓国語は前後の文字の組み合わせで文字が変化したり、発音が変化したりします。
よく使う単語でいろんな語尾を組みあわせて活用形に慣れておく必要があります。
本記事で紹介した語尾を使っていろんな動詞に組みわせて文章をつくってみましょう。
以上、読んでいただきありがとうございました。