検定受験を活用するメリットとして単語の難易度もレベル別に学んでいくことができるため、学習初心者にとってわかりやすい学習指標が立てやすいことが挙げれられます。
今回の記事ではインドネシア語技能検定E級の勉強法と検定試験を活用して効率的にレベルアップする方法を紹介します。
目次
まずは過去問題集を確認
サンプル問題をダウンロードすることができますが、実際の試験問題の形式と完全に一致しているわけではありません。
[blogcard url=”http://www.i-kentei.com/soal/e/index.html”]
あくまで試験難易度の雰囲気を掴む程度なので、インドネシア語検定過去問題集販売サイト から過去問題集を購入しましょう。
写真の資料は2018年第52回・第53回インドネシア語技能検定試験問題C/D/E級で購入したものです。
過去試験2回分のテスト問題とリスニングCDがはいっています。
解答ページはありますが選択肢の正解記号のみ、解説はないので自力で理解する必要があります。
教材が充実してないマイナー言語では十分な解説がある教材は少ないので自発的に問題を解いて練習していく姿勢が必要不可欠と考えています。
インドネシア語技能検定 E級の評価基準
インドネシア語検定のE級の評価基準はいわゆる入門レベルです。
短い文を使った看板やメールなどの読み書きや挨拶、自己紹介、簡単な意思表示ができるレベルとされています。
インドネシア語学習初心者は基本的E級を最初に受けるように準備を進めていくと良いでしょう。
筆記試験(40分間)
- 長文読解問題(穴埋め、単語問題、内容読解 8題)
- 単語選択問題(選択肢の中から1つ関連のない単語を選ぶ 5題)
- 単語選択問題(語彙力を問う各種単語の問題 5題)
- 単語の問題(短い文章の単語穴埋め、並び替えなど 5題)
- 短い文章の読解問題(インドネシア語→日本語、日本語→インドネシア語 5題)
圧倒的に筆記問題の比率が多く、全ての問題は選択肢です。
筆記試験に関して単語選択問題が圧倒的多いですが、特に出題形式が偏っているわけではないので総合的な単語の語彙力が試されます。
設問1からいきなりの長文読解問題ですが、文章をある程度理解できれば解ける問題が多いです。
1.長文読解問題
最初見た時は級を間違えたかと思いましたが、インドネシア技能検定E級では一番最初の設問に500文字程度の文章が記載されています。
数多くの語学検定を受けてましたが、一番下位の級で長文があるのは珍しいです。
問題の構成は前半4題と後半4題に分かれていています。
前半4題は文章の中の穴埋めや下線部の単語の同義語、反意語、短い文章の日本語訳など文章中のインドネシア語に基づいて単語の語彙力が問われます。
単語の同義語、反意語を解答する問題など文章を読まなくても解ける場合もありますが、穴埋めに関しては前後の文章を理解してないと正答を選ぶことが難しいです。
疑問詞、前置詞、接続詞など覚える単語は少ないのでそれぞれの単語の使い方を理解できれば特に紛らわしい問題はありません。
選択肢の中の単語は基礎的な単語が多いの正解の選択肢だけではなく全部覚えて使い方を知っておくとより実践に繋がります。
後半4題はインドネシア語の質問に対して文章に内容に適した内容をインドネシア語の選択肢の中から選びます。
ほとんどの質問文には疑問詞が登場するのでこの疑問詞をまず意味が理解できればだいたいどの内容を問われているのかわかるので正答率も上がります。
インドネシア語学習初心者にとって単語や短文を中心に勉強する場合が多いので、長文読解にまず慣れる必要があります。
文章の中の単語はほとんど初級レベルであり、問題を解く以外にも文章を自分の声に出して読むことで口語能力も鍛えることができます。
どのようなシーンの文章なのかを意識して登場する単語としっかり結びつけることで頭の中にも残りやすくなります。
2.単語選択問題
選択肢4つの中から、関連のない選択肢の単語を選ぶ問題です。
上記問題だとbir(ビール) air(水) susu(ミルク)は飲み物のカテゴリーですが、monyat(猿)は動物ですので正解はAです。
勉強のやり方としては3つの関連する単語がなにのカテゴリーかを把握してさらに他の単語がないか探してみましょう。
kopi(コーヒー)
teh(紅茶)
jus(ジュース)
miniman keras(酒類)
例えば飲み物であれば上記の単語が日常的にも使えそうな単語です。
E級とは思えないほどのマニアックな単語も登場するので、普段からの語彙力を鍛えておく必要があります。
3.単語選択問題
インドネシア語の文法を総合的な知識が試される問題が多いです。
問題形式も多種多様で1題とも形式がかぶることはありません。
上記問題は穴埋め問題の例題です。berbicara(〜と話す)なので空欄の後ろのguru(先生)と繋がる前置詞denganが正解です。
他にも反意語、日本語訳に加えて4つの単語から同じつづりだけど発音が異なる単語を選ぶマニアックな問題が登場します。
選択肢の中にわからない単語があれば意味を調べて、普段使いそうな単語であればついでに覚えましょう。
4.単語選択問題
空欄穴埋め問題が5題中3題出題されますが、短い文章をある程度理解できる能力が必要です。
選択肢の単語には似たようなものはなく文章の意味と単語の意味がある程度把握できいれば容易に正答を導くことができます。
空欄の中の単語がわかったら文章として何度も声にだして単語の使い方を文章で覚えます。
1題だけですが語幹の活用形を問う問題があります。
選択肢の4つの語幹が書かれていて、接頭辞me-の活用形式が1つだけ異なる単語を選ぶ問題です。
正解はBのmembuka(〜を開ける)です。他はme-活用 の方法がmemg+語幹の形式で成り立つ単語です。
語幹の活用形に関しては文法が簡単といわれるインドネシア語の中でも最大の難関であるため、学習初期の段階では時間を割くことはおすすめできません。
まずは簡単な文法知識とひたすら常用単語を覚えていくことが先決であると思います。
短い文章の読解問題
インドネシア語→日本語が3題、日本語→インドネシア語が2題出題されます。
基本的なインドネシア語の単語と文型を理解していくことが必要です。
選択肢の中にはほとんど並びが’いっしょで一部分だけで異なる場合が多いので、インドネシア語の並び順のしっかり理解してないと正答することができません。
この問題はインドネシア語と日本語がすぐに比較できることが学習初期段階では非常に役に立ちます。
出題されている文章に着目してどのような文型の語順を確認するべき問題なのを理解しましょう。
設問1では前置詞〜からdariの使い方、設問2では形容詞の修飾palking(一番〜)の文法知識があれば容易に正答を導けるでしょう。
リスニング試験(10分間)
- 単語聞き取り問題(選択式 5題)
1題のみで試験時間も筆記試験にくらべてわずか10分間です。
質問聞き取り問題
インドネシア語 語の質問の音声を聞いて、該当するタイ語の回答を4つの中から1つ選ぶ問題です。
最初にインドネシア語の短文が1回読まれて、そのあと短文に関する質問が2回読まれます。
質問にはだいたい疑問詞が読まれるのでこれだけは確実に聞き逃さないようにしたいです。
なぜなら疑問詞を除くと最初に読まれるインドネシア語と質問文はほとんど同じであることがわかります。
そして原文にはあって質問文にはない単語が質問の答えになります。
読まれるインドネシア語のスピードはかなりゆっくりですので、参考書のCDなどで耳を慣らしておけば容易に聞き取れるレベルです。
Youtubeでは無料でリスニングの練習ができるコンテンツがたくさんありますので時間があるとときにインドネシア語を聞く習慣を普段からつけておくとよいでしょう。
最後に
しつこくいいますが過去問題集の解説はなく、回答には番号しか書かれていないです。
ですが他問題集もないため、いろんな問題集をこなして量から質を生み出す勉強法が難しいのがインドネシア語のです。
正解、不正解を確認するだけよりも自発的に出題側の意図を予想して、一つの問題からたくさん得られる知識はあります。
また、検定問題の形式には日常的にインドネシア語を使用できる能力とはかけ離れた単に文法知識を問うだけの問題もありますので取捨選択して勉強していくことをおすすめします。
合格点は70点以上なので100点をとる必要はなく、試験問題の形式に特化した知識よりも日常的に使えるインドネシア語の能力があれば必ず合格できるようなしくみになっています。
是非この記事で書いた勉強法をを参考にして過去問題集を解いてみてください。