インドネシア語を学んでいると単語の文末に-nyaがある単語がよく登場します。
辞書で調べても単語によっても意味がヒットせずに困った経験はないでしょうか。
今回の記事ではインドネシア語の最低限覚えておきたい-nyaの用法4つ紹介します。
1.所有代名詞やすでに了解されている事物を表す
英語で習ったことがある所有代名詞 his/herやyourですが、インドネシア語では名詞に-nyaを付加することで前述の状況から特定の人や事物を表す代名詞のような働きをします。
Saya pergi ke rumah Santi .Rumahnya sangat besar.
(私はサンティの家にいった。彼の家はとても大きい)
Rumah は家を表すインドネシア語の単語ですが、-nyaを付けることで 彼の所有している家という意味になります。
また、直接的には前の文章で述べられていなくても 文脈から常識的にわかる場合も-nyaを使うことがあります。
Saya pergi ke bioskop. Filmnya sangat bagus.
(私は映画にいった。その映画はとても素晴らしい)
2.動作の受け手の代名詞を表す
動詞、前置詞にnyaを付加することで前述した人やものの動作対象を表します。
Saya menjemputnya di bandara.
(私は空港に彼を迎えに行った。)
例文のように迎えにいく対象が彼のことを-nyaをつけることで表しています。
前置詞の場合は以下のように使います。
Saya pergi ke rumah Janti ,tetapi tidak bisa bertemu dengannya.
(私はジャンティの家に行ったが、彼女に会えなかった)
「~と」を表す前置詞denganにnyaを付加することで彼(彼女)を指します。
3.名詞化して了解されている事柄の代名詞を表す
動詞や形容詞にnyaを付加することで名詞化されて代名詞的な機能をします。
Indahnya sangat terasa di tempat wisata itu.
(その観光地では美しさがすごく感じられた)
Indahは「美しい」を表しますが、nyaを付加することで「その観光地の美しさ」を指すことになります。
また、量や長さなど程度を表す形容詞にnyaを付加することで単位を表す名詞になります。
Tinggalnya banguan itu sama dengan banguan ini.
( その建物の高さはこの建物の高さと同じです)
Tinggal「高い」が名詞化することで「高さ」という意味に変化します。
4.副詞を形成して文章の中で具体性を表す
動詞や副詞、名詞にnyaを付加することで文章の中で副詞を形成します。
付加される前の単語の意味とは全然異なるものもありますが、いくつか例文を紹介するのでいろんな是非覚えておきましょう。
bisanya 普通は
saya bisanya bangun jam tujuh setiap hari.
( 私は普通は毎日6時に起きる)
umumnya 一般的には
Orang jepang umumnya suka makana jepang.
(日本人は一般的には和食は好きです)
akhirnya 最終的には
saya akhirnya lulus ujian bahasa indonesia.
(私は最終的にインドネシア語の試験に合格しました)
sebenarnya 本当は
saya sebenarnya mau bekerda di kampung halaman
(私は本当はふるさとで働きたいです)
最後に
インドネシア語のnyaは一見特殊な文法に感じとれられますが、用法を理解することで英語で学習してきた文法と共通する部分があります。
nyaの単語があればぜひ上記の記事を参考にしてどの用法に当てはまるかを意識して学習を進めることをおすすめします。
そこから自分のよく使う表現があれば自分でもnyaを付加した単語を使いこなせるように語彙を増やしていけば良いでしょう。