中国語の発音は日本語と全然違うので、中国語が聞き取れない悩みを持つ学習者が多いです。
中国語が聞き取れない原因はいくつかあり、自分がどれにあてはまるのか認識することが先決です。
聞き取れないときの対策で重要なことは、漢字の文字情報に頼らず中国語の”音”で理解する習慣をつけることです。
中級以上になると、テキストの形式的な音声よりもネイティブの話す中国語を聞き慣れる必要もあります。
本記事では、具体的な対策方法を紹介するので、聞き取れない悩みを解消したい方はぜひご覧ください。
中国語のリスニングは難しい?聞き取れない理由
中国語が聞き取れない理由は4つあります。
これら4つ理由を上から順番にチェックして、当てはまるかどうか確認しましょう。
それぞれを詳しく解説します。
正しい発音や声調を理解できてない
中国語はピンインと声調の組み合わせで意味が決まります。
自分の覚えたピンインと声調が間違っていると、正しく聞き取れません。
特に、ピンインは日本語のカタカナ発音で覚えてしまうと、なかなか覚えなおすのに苦労します。
まずは、正しいピンインと声調を身につけるようにしましょう。
中国語の音で理解している単語量が少なすぎる
日本人は漢字が読める分、漢字に頼ってしまってリスニング学習が疎かになりがちです。
日本語の漢字の知識があるので、単語を見たときに習得できたと錯覚してしまう可能性があります。
その弊害として、中国語の音で理解している単語は以外と少なかったりします。
中国語の”音”を覚えてない単語を相手が話しても聞き取れないのは当然です。
一字一句を理解しようとしている
中国語の音声を聴くときに、単語を一字一句の意味を理解しようとすると、とても追いついていけません。
日本語の場合でも、ニュースの聞いたあとに、一字一句復唱するにはとても難しいですよね?
ですので、中国語の音声を聞くときも、文脈単位でなんとなく理解し、言っていることの概要がわかれば十分です。
ネイティブの話す中国語に慣れていない
ネイティブの話す中国語はスピードが早いと感じる学習者も多いです。
さらに、個人ごとに話し方の癖や、方言のバラつきもあり、教科書の音声を聴くだけでは限界があります。
ただし、方言とかに関してはそういうものだと思って、無理に聞き取れるようにがんばらなくても大丈夫です。
教科書で習っているのは「普通話」であって、生の中国語とは完全に一致しないことを前提にして、学習しましょう。
中国語のリスニング力を上達させるためのコツ
私自身が中国語のリスニング力を上達させるために·、学習で意識したことを〇つ紹介します。
- 聞き流すのではなく真剣に聴く
- 意味を考えながら聞かない
- 文字の情報を見ない
- 自分の声に出して音読する
- できるだけ新鮮な音声コンテンツにふれる
- ネイティブと会話を聞く習慣をつくる
聞き流すのではなく真剣に聴く
“外国語の聞き流し学習が効果的”とよく耳にしますが、聞き流すのではなく真剣に聴くことが大切です。
音楽を聞くように外国語の音を聞き流しをすると、自分の脳としては必要と思わないと頭にインプットされない仕組みになっています。
しっかり集中できる静かな環境でリスニングする時間をなるべく確保するにが大切です。
ネイティブと会話するときは、必ず真剣に相手ほ話を聞こうとしますよね!?
できるだけ、この環境に近い状況を普段から作り出す工夫をしましょう。
意味を考えながら聞かない
聞きながら意味を考えてしまうと、脳の中ではリスニングとは別の処理を行うことになり、リスニングへの集中力が欠けてしまいます。
聞こえたきた中国語の音声を日本語に訳すことを意識すると、ネイティブの話すスピードには当然ついていけません。
リスニングの学習の際は、「音」を聞くことだけに集中して聞き取れなかった単語は後で意味や発音を復習します。
文字の情報を見ない
人間の感覚の中で、視覚から得られる情報というのは圧倒的です。
リスニン学習のときに、少しでも文字情報を見てしまうと聞いてわかったと勘違いしてしまいます。
リスニングの後に理解するためには文字の情報を見てもいいですが、リスニング中は文字を見ないようにしましょう。
自分の声に出して音読する
ディクテーションによるリスニング力を向上させるやり方は一般的な方法として紹介されていまが、個人的にはおすすめしません。
なぜなら難易度が高く、膨大な時間がかかるため効率的ではないからです。
その代わりリスニングで聞いた音声をそのまま 自分の声に出して音読する方が良いでしょう。
音読する際は出来るだけリスニング音声の発音を真似するようにします。
できるだけ新鮮なコンテンツにふれる
同じ音声コンテンツで、聞き取れない単語や文章を重点的に学習することも重要です。
しかし、何度も聴いていると脳の中で話のあらすじなど覚えてしまいます。
リスニング力がなくても理解したように錯覚してしまう恐れがあります。
なるべく自分が聞いたことのない、音声コンテンツを普段から聞くようにしましょう。
ネイティブと会話に慣れる
ネイティブの会話を聞きとるには、ネイティブの会話を聞き慣れるしかありません。
留学や知り合いがいなくも、オンラインレッスンや学習アプリを活用すれば、ネイティブの生の会話を聞くことができます。
実際に会話するときは、一回で聞き取れなくても、ためらわずに相手にもう言ってもらういことも大切です。
当ブログでも、無料でネイティブと交流ができる学習アプリを紹介してますので、ぜひ参考にご覧ください。
中国語のおすすめリスニング 教材
最後に、中国語のリスニング学習に役立つおすすめの教材を紹介します。
リスニング学習におすすめの参考書
リスニング学習におすすめの中国語の学習本を紹介します。
聴読中国語
中国語の中級者がリスニング力を強化したり、語彙力を増やすためのテキストとして適しています。
中国語の検定レベルで表すとHSK5級、中国語検定2級以上の取得者でないと聞き取りがきびしいと思います。
全部で65課をあって前半部分は初級者でも対応してますが、後半部分は中上級級のレベルでなっているので中級以降の腕試しにぴったりの本です。
月刊聴く中国語
「聴く中国語」は、教科書にはない新鮮な身近なコンテンツが、毎月読めるので実践的な語彙力がつきます。
インターネットやアプリを使えばいくらでも生の中国語に触れることはできますが、日本人には理解しづらい表現もあるのため独学の場合は苦労します。
「聴く中国語」では要所に詳しい解説が日本語で記載されているので、日本人でも理解しやすく、リアルな中国語表現も学べます。
リスニング学習におすすめのアプリ
中国語のリスニング学習におすすめのアプリを紹介します。
初心者用のテキストの音声はもう聞き取れて、実践的なリスニング学習する場合は、アプリもおすすめです。
NHK WORLD-JAPAN
NHK WORLD では、日本の主要なニュースを中国語で聴けます。
記載されている中国語も正確でわかりやすく、中国語の中級を目指すレベルの学習者にも最適です。
NHKから提供されているアプリをつかえば確認した記事に関するニュースの音声を聴けるのでリスニング学習にも最適です。
一部のニュースは文字だけでなく映像も配信されているのでシャドーイング用の教材としても使えます。
Hello Talk(ハロートーク)
ハロートーク(Hello Talk)は、ネイティブが主催するライブ配信を、無料で聴くことができます。
また、ボイスルーム機能もあって、中国語の生の会話を聴くことができます。
ネイティブ同士の話を聞いたり、ネイティブと外国人が中国語で話す音声が聴けます。
気軽に生の中国語会話がいつでも聴けるので、実践的なリスニング学習にもひったりのアプリです。
他のアプリも別の記事で紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
まとめ
どんな教材を使ってもリスニング力を向上される基本的なやり方を間違えるといつまでも成長は見込めません。
是非、今回の記事で紹介した内容を意識していただいてリスニング向上の助けになれば幸いです。