本記事のテーマ
本記事の内容
- 中国語検定準4級の対策で役に立つ勉強法
- 中国語検定準4級によく出題される文法
- 中国語検定準4級を受験するメリット
筆者の私自身は中国語検定二級取得に至るまで試行錯誤を重ねて試験勉強をしながら中国語を上達する方法を見出しました。
もちろん試験に不合格だった経験もあるので失敗談も含めて紹介します。
本記事を読むことで中国語検定準4級を独学で合格するための勉強方法がわかります。
中国語検定準4級で役に立つおすすめ勉強法
中国語検定の準4級の特徴
中国語検定準4級は中国語学習の入門試験として位置づけられます。
試験の主な特徴を以下にまとめました。
- 学習時間60~120時間
- 基礎単語約500語による発音(ピンイン表記)
- 簡単な日常挨拶語約50~80語
- リスニング(選択式)、筆記(選択式・記述式)
- リスニング(50点)と筆記(50点)の合計60点以上で合格
学習時間と単語量はあくまで目安ですが、中国語には日本語と文字と意味がほぼ同じの単語も多くあるのでそこまで500語程度あればそこまで時間はかかりません。
4級~1級ではリスニングと筆記で合格点がそれぞれ合格点に達してないと合格にはなりませんが、準4級はリスニングと筆記の合計点のみで評価されます。
リスニング問題の内容と勉強方法
- ピンイン表記が読める
- 基本的な単語の聞き取りができる
- 短文やお決まりフレーズを習得している
設問1-1 ピンイン選択問題
① shāng ② xiōng ③ shān ④ xiāng
ピンインの音声が流れるので、その中から該当するピンインを選びます。
ピンインの読み方についてはアルファベットの読み方を習得していればほとんどいけます。
但し、中国語検定のリスニング問題では日本人が混同しやすい発音や、日本語には区別のない発音などが多く出題されています。
shāngや xiāngなどのように日本語にはない発音は音声を聞いただけで識別するのは昇級段階では非常に困難です。
でも単語を文章をリスニングするときは必ず前後の言葉から意味を推測するので、上記で説明した細かいピンインの識別は特にきっちりできなくても実用的には問題ありません。
設問1の演習には時間をかけず、あくまで基本的な単語ベース一つでも多く発音を覚えるようにします。
設問1-2 ピンイン選択問題
問題:huǒchē
① hòuqī ② hóngchá ③ hǎochī ④ huǒchē
*選択肢は実際には音声のみ
ピンインの表記と一致する音声を選択肢の中から選びます。
中国語の実用面でピンイン表記だけを読むことはありません。
この設問ではでのピンイン表記を必ず漢字に置き換えてその漢字のピンインとセットで理解します。
一つのピンインと声調から基本的に一つの漢字しか成り立ちません。
huǒchēは火(huǒ)+车(chē)で形成されている単語です。
他も選択肢も音声を聞いて漢字と意味が頭の中ですぐに思い浮かぶまで何度も聞き直します。
設問1-3 単語選択問題
問題:冬天
①夏天 ②冬天 ③春天 ④秋天
*選択肢は実際には音声のみ
問題に記載されている単語の発音を選択肢の中から選びます。
選択肢の中の単語は国名や施設、スポーツなどジャンルが統一されていることが多いです。
1つの単語を覚えたら関連した単語もいくつか言えるように単語学習をしていきます。
初級のうちは無作為に語彙を増やすことがおすすめできませんが、準4級に出題されるレベルの単語は全部覚えて置いて損はありません。
設問2-1 単語選択問題(日付や時間を表す単語)
① 十月七号 ② 四月一号 ③ 十月一号 ④ 四月七号
設問1-3と形式は同じですが、単語のジャンルが日付や時間に関する物に限定されます。
中国語の数字は日本語でもお馴染みの漢数字(一、二、三・・・)を使います・・・・が、日本人にとって間違いやすい読み方や使い方があります。
逆にいうと間違いやすい読み方を重点的に学習すれば良いということです。
中国語の数字を使った表現については本記事にまとめているので是非参考にしてください。
設問2-2 会話文選択問題(日付や時間を表す単語)
問題:大勢の人にあいさつするとき
① 老师好! ② 您好! ③ 大家好! ④ 晚安!
*選択肢は実際には音声のみ
設問に記載されている場面に最も相応しいフレーズを選びます。
基本的な挨拶や疑問文のフレーズが多く出題されます。
問題は会話のどちらか一方の話すフレーズですが、会話の基本は質問→応答の繰り返しです。
出題されているフレーズで簡単な会話を自分でつくりながらフレーズを覚えていきましょう。
筆記問題の内容と勉強方法
- 単語のピンイン表記
- 中国語の基礎文法や語順が理解できている
設問3-1 ピンイン選択問題
① gū ② kǔ ③ kě ④ gē
問題に記載されているピンイン表記から最も相応しいものを選びます。
歌は第一声でピンインはgeなので正解は④です。
出題される単語の声調とピンイン表記を正しく理解しておかないといけないですが、これだけは反復による慣れが必要です。
ピンインはあくまで発音を表記しているのでただの記号として覚えるのではなくあくまで音に出して読めるように勉強します。
また、ピンイン表記だけではなくて単語の意味の理解もあわせて行います。
設問3-2 単語穴埋め問題
問題:これは何の辞典ですか。
这是( )词典?
① 怎么 ② 哪个 ③ 多少 ④ 什么
日本語の文に該当する中国語の単語を選択肢の中から選びます。
選択肢は全ては疑問詞ですが、その中でも「何の」に該当するのは④の什么です。
文法の基礎知識が問われる問題なので回答パターンを覚えるのでなくあくまで文法が理解できているか自分に問いかけてみましょう。
同じ品詞の中でも正解の単語がなぜ最も相応しいのか説明できることが理解できている条件です。
文法の中身までしっかり理解して解いた問題は頭に残り今後の実践的な中国語にも大きく活かされていきます。
設問3-3 語順並び替え問題
わたしは今あまり忙しくありません。 ① 太 ② 不 ③ 现在 ④ 忙 我
[ ]____ ____ ____ 。
単語を並び替えて日本語の文に対応する中国語の文をつくる問題です。
中国語の品詞と語順としっかり理解できていることが重要です。
品詞によって語順は決まっているのでこちらの記事を参考にすれば問題なく解けます。
設問4 単語の記述問題
手紙を出す。
基本的な中国語の名詞/動詞/形容詞の中国語を書きます。
中国語で使われている漢字は日本語とにているようで異なる文字が多くあります。
ついつい日本語を書くときの癖で正しい中国語の漢字がかけずに減点となる場合があります。
個人差はありますが、日本語と同じで手書きをするケースはあまりなくてスマホのピンイン入力の方が実用的です。
あくまでの中国語の理解を深める意味での問題ですが、4級以上試験にも手書きで記述する問題はあるため合格するためには避けて通れない道です。
基礎単語だけをつかって日記を書いてみるなど普段から中国語の文字を書き慣れておく必要があります。
中国語検定準4級によく出題される文法
中国語検定準4級でよく出題される中国語の文法です。
それぞれの文法の中でも基礎的な部分しか出題されませんが、次のステップを目指して試験の出題範囲にこだわらずに勉強して行きます。
実用的に使う文法を別の記事で紹介しているので参考にしてください。
疑問詞
疑問詞(什么,怎么など)を使った会話表現が多く出題されます。
量詞
日本語の数え方とは異なる単位が多く出題されます。
助詞
中国語の基本的な助詞(已经,在など)の使い方が多く出題されます。
動詞
2重目的語など特殊な動詞の使い方が多く出題されます。
数を表す表現
お金や年号、時間、時刻など中国語の数を使った表現が出題されます。
不定を表す表現
所在を表す表現
在や有の「〜あります、います」の使い方が多く出題されます。
中国語検定準4級を受験するメリット
実際に私が受験してみて感じたメリットです。
- 基礎単語を厳選して理解できる
- 中国語の音を聴く訓練ができる
- 中国語を勉強していく土台ができる
基礎単語を厳選して理解できる
中国語検定の準4級の問題に登場する単語をかなり基礎的なもの多いです。
500語を取得すれば日常の簡単な会話ならけっこうてできます。
中国語の学習初心者にとってどの単語が基礎レベルなのかいちいち判断するのは困難です。
ですので準4級の勉強をすることが基礎単語を習得できているか最短の近道です。
試験問題で登場する中国語の単語を全て覚える意気込みで勉強してみましょう。
私自身、準4級で登場する基礎単語は今でも日常的に使っているものばかりです。
中国語の音を聴く訓練ができる
中国語は日本語と似ている漢字も多く使われているので読み書きは日本人にとってハードルはそこまでまだ高くないですが、音に関しては全く別物です。
中国語をマスターする上で中国語の音に慣れることはとても重要です。
準4級は問題演習の中で声調やピンインの読み方を徹底的に練習することで中国語を音を学ぶ基礎ができます。
この中国語の音の基礎を固めることで後の四級以降の試験合格するための鍵にもなります。
中国語を勉強していく習慣ができる
中国語の勉強は多くの方が学校などではなく自分一人で行う方が多いです。
勉強の成果を客観的に評価するなら検定試験で評価するのが一番良いです。
準4級は難易度もそこまで難しくないので合格率も高く、これから中国語を学習していく励みにもなり自信がつきます。
以上、中国語検定4準級の役に立つおすすめ勉強方法を紹介しました。
試験合格を最終目標にするのではなく、実践的な中国語をマスターすることを念頭において学習を進めていきましょう。