本記事の内容
- 中国語検定4級の対策で役に立つ勉強法
- 中国語検定4級によく出題される文法
- 中国語検定4級を受験するメリット
- 中国語検定4級で役に立つおすすめテキスト
筆者の私自身は中国語検定2級取得に至るまで試行錯誤を重ねて試験勉強をしながら中国語を上達する方法を見出しました。
本記事を読むことで中国語検定4級を独学で合格するための勉強方法がわかりますのでぜひご覧ください。
中国語検定4級の特徴
中国語検定4級は中国語学習の基礎固めとして位置づけられます。
試験の主な特徴を以下にまとめました。
- 学習時間120~200時間
- 基礎単語約500~1000語の意味、発音
- 短文の日本語訳及中国語訳
- リスニング(選択式)、筆記(選択式・記述式)
- リスニング(50点)と筆記(50点)のそれぞれ合計60点以上で合格
学習時間と単語量はあくまで目安ですが、中国語には日本語と文字と意味がほぼ同じの単語も多くあるのでそこまで500語程度あればそこまで時間はかかりません。
中国語検定4級からはリスニングと筆記で合格点がそれぞれ合格点に達してないと合格にはなりません、
中国語検定準4級と比較すると単語の出題範囲は広くなり、構文フレーズのバリエーションも増えるので合格するためには十分な基礎力が必要です。
中国語検定4級で役に立つおすすめ勉強法
リスニング問題の内容と勉強方法
中国語検定4級に合格するために必要な基準はこちらです。
- 短い文章の聞きとりができる
- 簡単な会話の内容が理解できている
- 疑問詞を使った文章を習得できている
それでは設問ごとに解説していきます。
設問1 会話選択
- 難易度:★
- 内容 :中国語の問いに対して、選択肢の中から正しい中国語の答えを選択
①你的日语说得很好 ②他是大学的老师 ③我爸爸工作很忙 ④他在北京学习汉语
✳︎実際には音声のみです
正解;②
問いの文章の中に疑問詞の「哪儿」があるのでどの仕事なのかを答えるため、正解は仕事の種類を表している②にあります。
多くの問いには疑問詞が使われているため、疑問詞の使い方がしっかり理解できていれば、選択肢の答えはそこまで紛らわしくないので、容易に正答できるでしょう。
会話の内容については人や時間、場所、数量、動作の状態など定番フレーズも多いので、自分でも使えるように声に出して練習することをおすすめします。
設問2内容理解
- 難易度:★★★
- 内容 :中国語の文章が読まれたあとに5問ずつ質問とそれに対する答えを選択
設問2からリスニング問題の難易度が格段に上がります。中国語を聞き慣れていない人はなかなか点数を稼げずにリスニング合格の基準点に届かなくなります。
文章が読まれるスピードは少しゆっくりですが、中国語のピンインと声調を聞き取り慣れてないと内容が頭に入ってこないです。
後半5問は問題用紙に質問文が書かれているので予め読んでおけば文章の内容理解のヒントになります。
設問2の勉強方法はとにかく中国語の音に慣れることです。
リスニングだけでなく、問題の文章を音読することも効果的です。
この設問の難易度は高いですが全部聞き取れなくても学習を続けて行けば必ず理解できるようになるので、諦めずに学習を続けていきましょう。
筆記問題の内容と勉強方法
- 基礎単語のピンイン表記や声調が理解できている
- 中国語の基礎文法や語順が理解できている
- 中国語の長文読解ができる
設問1-1 単語選択
- 難易度:★
- 内容:4つの中国語の単語の中らか声調の組み合わせが異なるものを1つ選ぶ
① 杂志 ②学校 ③啤酒 ④寒假
正解;③
③啤酒(píjiǔ)は第二声+第三第で、その他は第二声+第四声です。
中国語の声調は1つの漢字に対して1つなので、単語の意味がわからなくても文字単位で声調を理解していれば組み合わせが異なる選択肢を見分けることができます。
まずは中国語の声調について正しい知識を覚えて上で、様々な単語の声調を自分の声に出しながら覚えていきましょう。
設問1-2 ピンイン選択
- 難易度:★★
- 内容:中国語で書かれた単語の正しいピンイン表記を選択肢の中から選ぶ
⑹ 练习 ① liànshí ② liàngshí ③ liànxí ④ liàngxí
正解;③
選択肢は4つありますが、ピンイン表記の違いだけで2つぐらいに絞れます。
その後は正しい声調を理解しておかないと正答できないようになってます。
設問1の勉強方法としては筆記問題ですが、とにかく自分の声にだしたり、音声を聴いたりして学習します。
この設問で間違える場合は中国語の基礎単語の発音がまだ完璧できはないため、地道に鍛えていくしかありません。
設問2 空欄補充
- 難易度:★★
- 内容:本文に括弧内に該当する中国語の単語を選択肢の中から回答する
请给我两( )纸
① 件 ② 把 ③ 张 ④ 个
正解;③
選択肢は全ては量品ですが、名詞の”紙”に対応する量詞は③の「张」が正解です。
この設問では選択肢が同じ品詞であることが多いので、品詞の中の基礎的な使い分けを理解しておく必要があります。
量詞、疑問詞、副詞、助動詞、前置詞、アスペクト助詞に関する構文がよく出題されています。
おすすめの勉強方法では回答パターンを覚えるのでなくあくまで文法が理解できているか自分に問いかけてみましょう。
同じ品詞の中でも正解の単語がなぜ最も相応しいのか説明できることが正しく理解できている条件です。
文法の中身までしっかり理解して解いた問題は頭に残り今後の実践的な中国語にも大きく活かされていきます。
設問3-1 単文の中国語訳
- 難易度:★
- 内容:日本語の文章の該当する中国語の文章を選択肢の中から選ぶ
⑴ もう 1 杯どうぞ。
① 再来一杯吧。
② 再一杯来吧。
③ 一杯再来吧。
④ 来再一杯吧。
正解;①
問題文が日本語で書かれているので単語力はそこまで必要ありません。
選択肢の中国語の文章は似たような並びなので、基本的な品詞の語順を理解しておく必要があります。
設問3-2 語順整序
- 難易度:★★
- 内容:文章中の空欄にあてはまるように選択肢の単語を並び替える
あすわたしの家に遊びにいらっしゃい。
明天 _ [ ]_ _ 吧。
① 来 ② 玩儿 ③ 你们 ④ 我家
正解;①
選択肢の単語を並び替えると”明天你们来我家玩儿”なので正解は①です。
来と玩儿の順番に迷うかもしれませんが、2つの動詞を使う場合は先に動作する方を前に置きます。
設問3-1と同様に基本的な品詞の語順を理解しておく必要があります。
まずは主語+述語+目的語の順番に並び替えてみて残った選択肢を品詞に基づいて適した位置に置きます。
選択肢の中には把構文や比較、受け身、使役など基本文型と異なる構文があり、この設問では多く出題されるので覚えておく必要があります。
設問4 長文読解
- 難易度:★★★
- 内容: 長文中の空欄を埋めたり、文章に内容一致を回答する
中国語検定4級からは長文読解問題が必ず出題されます。
長文の文字数は200文字~300文字ほどでそこまで長くはありませんが、中国語を始めたばかりの学習者にとっては読解に少し時間がかかります。
空欄問題では疑問品、副詞、接続詞、前置詞などが中心に出題されますが、文章の内容を理解していないと正答できない問題もあるため総合力が試される設問です。
中国語の文章を一通り読んでみて全体的に意味が把握できるように学習していきましょう。
そして読解できなかった、誤って解釈をした箇所を徹底的に復習していきます。復習するときは音読しながらやるとスピーキングの練習にもなります。
設問5
- 難易度:★★★
- 内容: 日本語の中国語訳を手書きで書く
中国語検定準4級では単語レベルでしたが、中国語検定4級では本格的に文章を書く必要があります。
採点基準は公開されていませんが、部分点もあるのでわかる範囲だけでも単語を並べて書いておきましょう。
中国語を手書きするときに注意したいのが、日本語の漢字と似ているようで異なる場合もあるので混同しないようにしましょう。ついつい日本語を書くときの癖で正しい中国語の漢字がかけずに減点となる場合があります。
最近でが日本語と同じで手書きをするケースはあまりなくてスマホのピンイン入力の方が実用的です。
あくまでの中国語の理解を深める意味での問題ですが、4級以上試験にも手書きで記述する問題はあるため合格するためには避けて通れない道です。
基礎単語だけをつかって日記を書いてみるなど普段から中国語の文字を書き慣れておく必要があります。
中国語検定準4級によく出題される文法
中国語検定4級でよく出題される中国語の文法について別の記事にまとめています。
それぞれの文法の中でも基礎的な部分しか出題されませんが、実用的に使う文法も紹介しているののでぜひ参考にしてください。
構文
中国語には基本の文型以外にも比較、受け身、使役などいくつかの特殊な構文があります。中国語検定では基本文型は習得するほかに他の構文もよく語順並び替え問題に出題されるので習得しておく必要があります。
疑問詞
疑問詞(什么,怎么など)を使った会話表現が多く出題されます。
それぞれの疑問詞を使った文章に慣れておきましょう。
量詞
中国語は日本語の数え方とは異なる単位が多く出題されます。それぞれの量詞に対して使用される名詞を覚えておきましょう。
助詞
中国語の基本的な助詞(已经,在など)の使い方が多く出題されます。中国語の語感を鍛えるためには重要な品詞ですので、必ず理解しておきましょう。
動詞
2重目的語など特殊な動詞の使い方が多く出題されます。試験に出題される2重目的語はそこまで種類はないので必ず覚えておきましょう。
否定を表す表現
中国語の「不」や「 没有」の否定文が必ず使い分けできるようにしておきましょう。
中国語検定準4級を受験するメリット
実際に私が受験してみて感じたメリットです。
- 基礎単語を厳選して理解できる
- 中国語の発音の基礎固めができる
- 中国語の中級ステップを目指す土台ができる
基礎単語を厳選して理解できる
中国語検定4級では常用語500~1,000による単文によって出題されます。
500~1000語を取得すれば日常の簡単な会話ならけっこうてできます。
中国語の学習初心者にとっては覚えるべき単語が厳選して学習できるので、効率的に単語の習得ができます。
ですので4級の勉強をすることが基礎単語を習得できているか最短の近道です。
試験問題で登場する中国語の単語を全て覚える意気込みで勉強してみましょう。
私自身、準4級で登場する基礎単語は今でも日常的に使っているものばかりです。
中国語の発音の基礎固めができる
中国語の学習経験が浅い場合、中国語検定の4級のリスニング問題がかなり難しく感じると思います。
今までは単語レベルなら問題なく聞き取れていたけど、文章になると意味がわからない状況に陥ります。
中国語の発音については筆記問題と異なり、日本語の知識もまったく役に立たないため、学習を続けてリスニング力を向上させていく必要があります。
中国語の中級ステップを目指す土台ができる
中国語検定4級は難易度は独学でもしっかり学習を行えば合格できるレベルです。
中国語の中級を目指すことへの基礎力の確認としては最適な中国語の試験です。
ぜひ4級の試験を通して、自身の実力客観的に確認してみましょう。
中国語検定4級で役に立つおすすめテキスト
中国語検定4級の対策におすすめのテキストを紹介します。
合格奪取! 中国語検定4級 トレーニングブック
とにかく問題と解説が豊富でこれ1冊でも対策は十分にできます。
出題の問題形式別のまとまっているので自分の苦手な部分を集中的で勉強できます。
はじめよう中国語音読 初級編
中国語検定4級では長文のリスニングや読解に慣れておく必要があります。
このテキストでは中国語の分の下部にすべてピンインと声調記号があるので、初級者でも読解やリスニング学習がしやすいです。
音声コンテンツも意味のかたまりごとい区切られて再生されるので、音読練習にも最適です。
以上、読んでいただきありがとうございました。