中国語のSNSを読んでいるとよく「给力」という単語を目にします。
中国語の学習過程で私の知る限り教科書に「给力」の現在での使い方は載っていなかったので、使い方がよくわからず苦戦していました。
直訳すると力をあげるような力強い意味を想像しますが、様々な意味を持ちます。
「给力」の成り立ち
もともとは北方の方言で带劲(力がみなぎっている)と同じ意味として使われていました。
2020年のワールドカップの中でマスコミの中で頻繁に使われるようになり、2012年に流行語として中国の辞典に登録されました。
给力は给力は現在ではネット用語として常用的に使われていて、意味は日本語のすごい、頼りになるなど意味です。
「给力」の使われ方は?
「给力」の使い方を3種類、例文を用いて紹介します。
1. 力になる、支持する
動詞として「力になる」、「支持する」という意味です。
只要政策给力,企业就一定能够得到发展
(政策が支えてくれば、企業は必ず発展する)
「给力」を直訳すれば意味がある程度推測できます。
2.尽力する、役に立つ
動詞として「尽力する」、「役に立つ」という意味です。
这位领导很不给力呀,老是出一些乱七八糟的措施
(このリーダは役に立たない、いつもごたごたした措置をする)
頼りになるというニュアンスが強いです。
3.おもしろい、すごい
形容詞として「おもしろい」、「すごい」という意味です。
这场球赛太给力了
(この試合は本当におもしろい)
「奥利给」の方がより最新の流行語
現在では2019年中国語の流行語Top10にランクインした奥利给(ào lì gěi )が同じようなニュアンスでネット上では使われています。
奥利给を逆読みすると、“给利奥(語呂合わせは给力噢)”となり给力と同じような意味になります。
ネット上では自分のことを励まして、頑張っていることを奥利给を用いて表現しています。
今天又是元气满满的一天,奥利给!
(今日は元気いっぱいの一日、頑張ろう)
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