中国語で「誰かに〜される」という表現をするには受け身構文を使います。
中国語では日本語のような助詞がないため、動作の主体を明確にするために把構文や受け身構文を使うことが多くあります。
今回の記事では中国語の受け身構文の文法や使い方を解説します。
中国語の受け身構文とは
中国語の受け身構文は文法の標識のように被/让/叫を使います。
受け身構文動作を受ける対象が主語となります。
被/让/叫を使った受け身構文は基本的には置き換え可能ですが、それぞれの用法に特徴があります。
那个站被人们叫做神户站
(その駅は神戸駅といいます)
動詞である叫做はそれ自体に受け身の要素があります
被の変わりに让や叫を使うこともできます。
受け身構文で注意すること
動詞の部分に結果を表す補語を置いて、動作行為の完成や結果を示す要素がないといけません。
他被欺骗了
(彼は騙された)
了は新しい状況の発生や状況の変化を表してきます。
中国語の了をもっと学びたい方はぜひこちらの記事を参考にしてください。
否定文と疑問文
受け身構文の否定文は被/让/叫の前に不定語である没/不を置きます。
我不被任何人理解
(私は誰からも理解されない)
受け身構文の疑問文は文末に「吗」を置きます。
我被她讨厌了吗?
(彼女に嫌われているのですか?)
受け身構文を使わずに受け身を表す
被/让/叫を使わずに受け身の意味として表現される文も多くあります。
这个问题已经解决了
(この問題はすでに解決された)
主語と述語の意味上の関係から受け身の意味を表す場合もあります。
被/让/叫 使い方の違い
話し言葉では叫や让を多く使われて、被は書き言葉として使われます。
実際に叫は受け身の構文としてあまり使われていません。
被は行為者が不特定多数であったりはっきりしない場合は被の後ろに置く動作主を省略できます。
那辆汽车被送到他家了
(その自動車が彼の家に届けられた)
上記の文でが動作主が不明のため省略されていて、叫と让は替わりに使うことができません。
また、被は「受動文」にしか使いませんが、叫と让は「使役文」にも使われます。
なので基本的に慣れてないうちは受け身構文は被を使った方が良いです。
まとめ
今回の記事では中国語の特殊な語順である受け身構文を解説しました。
把構文とあわせて中国語の表現力をアップさせる構文なのでぜひ覚えておきましょう。