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中国語の補語は難しい?誰でも分かる補語の使い方を徹底解説

    Kanya
    中国語の補語が難しくてなかなか習得できないよ
    Shin
    中国語の文法の中でのも複雑な補語をわかりやすく解説しよう

    本記事の内容

    中国語学習の初級を卒業する頃にはテキストで「補語」という文法が登場します。

    中国語の「補語」はいろいろな派生があり、文法の中でも難しいと感じる学習者も多いです。

    本記事では中国語の「補語」の使い方と効率的に習得するためのコツを紹介します。

    中国語の補語が重要な理由

    中国語には動詞や形容詞の後ろに補語をつけることで様々な補足説明をすることができるため、中国語の表現力が確実に上がります。

    中国語の動詞は活用形がない代わりにこの補語を使い分けを正しく理解してないと実践的な中国語は身につけることができません。

    中国語検定の3級以上では補語が正しく理解できているか確認する問題が多く出題されており、中国語の文法を理解するための重要な存在であることは間違いありあません。

    中国語の補語は特に動詞と組み合わせたときに重要な役割を果たします。

    日本語で「わかった」という中国語は懂了ですが、補語と使えば看懂了(見てわかった)や 听懂了(聞いてわかった)などよりぐ具体的な動作を表現することができます。

    本記事ではそれぞれの補語がどういうものかを簡単に解説して、詳細解説はリンクから別の記事をご覧ください。

    中国語の補語の種類と見分け方

    中国語の補語は全部で6種類ありますが、それぞれ文型や補語になる単語に特徴があります。

    補語の種類 文型 用途
    結果補語 動詞+補語(動詞/形容詞) 動作の結果を表す 说完,说好
    方向補語 動詞+補語(方向を表す) 動作の移動する方向を表す 说起来,说出来
    可能補語 動詞+得/不+(結果)補語 動作の可能、不可能を表す 听得懂,听不懂
    程度補語 動詞/形容詞+得+補語(形容詞) 動作の程度を表す 说得很好
    様態補語 動詞/形容詞+得+補語(形容詞) 動作の状態を表す 说得很流利
    数量補語 動詞+数量補語 動作の回数や長さを表す 看过三次

    それではひとつずつ解説していきましょう。

    結果補語

     
    文型:動詞+補語(動詞/形容詞)
    用途:動作の結果を表す
    学習ポイント:補語になれる動詞や形容詞は限られている

    中国語の結果補語は動詞や形容詞を使って動作の結果を表します。

    結果補語が表す意味は日本語も存在しているので、比べることで理解も深まります。

    例えば

    • 说完 言い終える
    • 写错 書き間違える

    それぞれ個々の中国語の単語と日本語訳を見ればなんとなくニュアンスがわかると思います。

    但し、日本人が結果補語を難しいと感じるところはあります。

    • 看懂 (見て)わかる
    • 听懂 (聞いて)わかる

    この使い分けは日本語にはないため、中国語の結果補語を理解する上ではあくまで中国語として覚えていく必要があります。

    結果補語になれる動詞や形容詞は限られていますので、1つの単語として覚えていったほうが効率的に習得できます。

    方向補語

     

    文型:動詞+補語(方向を表す)
    用途:動作の移動する方向を表す
    学習ポイント:2音節の方向補語の意味と使い方を徹底的に覚える 

    中国語の方向補語は移動や報告を表す単語を使って動作の移動する方向を表します。

    日本語でいうと「歩いてくる」、「入っていく」などで人が移動していることがわかります。

    我妈妈走来
    (母が歩いてきた)

    中国語の方向補語は1音節の他にも2音節で形成されます。

    特に注意しておきたいのが2音節の方向補語が持つ意味は漢字から推測は難しく用途を覚えていくしかありません。

    例えば方向補語の「出来」は考えついたことや識別することのニュアンスがあります。

     
    这个问题怎么解,我还没想出来
    (この問題をどう解くか、まだ考えついてない)

    他にも2音節の方向補語はたくさんあるので、重点的に意味と使い方を覚えていきましょう。

    中国語の方向補語の詳しい解説はこちらの記事をご覧ください。

    可能補語

     
    文型:動詞+得/不+(結果)補語
    用途:動作の可能、不可能を表す
    学習ポイント:否定形を中心に習得していく

    中国語の可能補語は結果補語と動詞の間に「得/不」を置くことで可能、不可能を表すことができます。よく否定形に使われることが多いですので、結果補語もあわせて理解しておくと効率的に習得できます。

    また、助動詞の「能」を使えば可能や不可能を表すことができますが、助動詞の「能」はあくまで客観的なニュアンスを表すのに対して使われるため、自分の意思でどうにもならないことは「不能」を使用することはできません。

    それに対して可能補語では主観的なニュアンスを表すことでより具体的な意味を持つようになります。
    例えば次の中国語の例文の意味を確認すれば違いが理解できます。

     

    这个商品不能买(この商品はもともと売ってないので買えない)
    这个东西买不起(この商品は値段が高くて買えない)
    这个东西买不到(この商品は見つからなくて買えない)

    可能補語として使われて動詞は限られているので、よく使われる可能補語の表現を一つずつ習得してましょう。

    程度補語・様態

     

    文型:動詞/形容詞+得+補語(主に形容詞)
    用途:動作の状態や程度を表す
    学習ポイント:「得」の前後の文型に注意する

    中国語の程度補語、様態補語は動作や状態の動作の状態や程度を表します。

    日本語でいうと「~するのが~」のように訳して、補語には形容詞が用いられることが多いです。

     
    时间过得很快
    (時間経つのがとてもはやい)

    目的語が含まれる場合は一番前に基本文型を置いて、その後に程度補語、様態補語を使います。

     
    他(说)汉语说得很流利
    (彼の中国語はとても流暢です)

    また、「得」を使わずに程度補語を表す文型として「形容詞+极了/死了」があります。

     
    我饿死了
    (お腹がへって死にそうだ)

    程度補語と様態補語の文型は特殊なため、中国語の基本文型を理解した上で行うと効率的に習得することができます。



    数量補語

     
    文型:動詞+数量補語
    用途:動作の回数や長さを表す
    学習ポイント:アスペクト助詞や文型に注意してパターンを覚える

    中国語の数量補語は動作の回数や時間量を表します。

    中国語の語順では日本語と異なり動作の回数や長さを表す単語を動詞の後ろに置きます。

    主に使われる数量補語のパターンは次の2つです。

    動詞+数量補語(動作の回数)+目的語

     
    我看过3次这部电视剧
    (このドラマを3回見たことがある)

    動作の回数を表す場合は過去の経験を表すアスペクト助詞「过」といっしょに使われる場合が多いです。

    目的語が代名詞の場合は数量補語の前におきます。

     
    我见过他3次
    (彼に3回会ったことがある)

    動詞+数量補語(動作の時間量)+目的語

     
    我学了三年汉语
    (私は中国語を三年勉強しています)

    中国語のアスペクト助詞「」を使っことで動作がどれくらい継続しているのかを表しています。

    中国語の数量補語を学ぶときはアスペクト助詞もあわせて理解しておくと効率的に習得できます。

    中国語の補語を効率的に習得するために覚えておきたいこと

    上述ではそれぞれの補語を習得するための学習ポイントを説明しましたが、全体として覚えておきたいことは次の3つです。

    • 相性の良い補語と動詞を把握する
    • 日本語訳でしっくりきたら丸覚えする
    • 理論の理解につまづく前に例文をたくさん真似る

    中国語の動詞の中でも補語と組みあわさるものは限られてくるので学習を続けていくうちに何度も同じような補語の表現に遭遇します。

    リンク先の詳細解説の記事ではよく使う補語の一覧を紹介してますので、一つずつどのような使われ方をするのか確認していきましょう。

    「補語」という名前で難しく感じかもしれませんが、日本語訳を知れば理解しやすい使い方もたくさんあるので心配する必要はありません。

    ある程度知識を増やして行けば、文法の深追いには注意して実践の中で慣れていくようにしましょう。

    以上、読んでいただきありがとうございました。

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