日本語のするは抽象的な内容に用いることができる反面、中国語を学ぶときの弊害となります。
中国語では「〜する」という言葉も複数存在して、行為の対象にやって使い分けしなければなりません。
中国語を学習していて早い段階でつまずくのが「做」「干」「搞」というどれもするという意味を持つ単語です。
これら3つの中国語は行為の対象によって使い分けることができます。
做
広い意味で「〜をする」の意味を表し、日本語の「〜する」にもっとも対応するのが「做」です。
広い意味で「〜をする」の意味を表し、書き言葉や話し言葉にも用います。
特に手を使ってなにか具体的な動作をするときに使われることが多いです。
你現在做什么工作?
(あなたは今どんな仕事をしてますか?)
做作业や做买卖など後ろの動詞を重ねたりも可能です。
我的朋友在日本做买卖
(私の友達は日本でビジネスをしています)
初級の頃はとりあえず迷ったらどんどん「做」を使っていけば良いと思います。
干
行為の対象が具体的ではなくおおまかな内容に用います。
話し言葉に用いられることが多いです。
将来你打算干什么?
(将来あなたはなにをするつもりですか?)
「干」は頑張ってなにかをするというニュアンスを伴います。
他们都在干儿呢?
(あの人たちはみな仕事をしているところだ)
目的語に働いている業界や職業や役職などを用いて「従事する、やる」というニュアンスで用います。
去年我干了一年班长
(去年一年間、私は班長をしていた)
搞
搞”はもともと西南方言として使われてましたが現在では「做」と同義語として広く使われます。
目的語は抽象的な言葉が多く、頭を使って行う場合にを用います。
話し言葉に用いられることが多いです。
这个问题必须搞清楚
(この問題はぜひはっきりさせなければならない)
また、いろいろな動詞の代わりに使われる場合が多いです。
车票搞到了
(乗車券を手に入れた)
本来なら購入するという意味の「买」を使いますが代わりに「搞」を使って表現しています。
まとめ
- 「做」はより具体的なことに「干」と「搞」は大まかなことに用いる
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「干」は頑張って行う時に、「搞」は頭を使って行う時に用いる
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「搞」は他の動詞の代わりにも使われる場合がある
中国語をマスターするためにはまず万能な日本語の「する」の感覚に頼らないことです。
理由は中国語は目的語に応じてそれぞれの動詞が使われます。
代表的なものとしてスポーツをするとき打网球,踢足球などの言葉です。
まだまだあるので動詞、目的語の組み合わせをいっしょに覚えるのが語彙力を向上させる鉄則です。
動詞の使い分け、語彙力の強化こそが中国語上級の道のりには不可欠です。