本記事のテーマ
本記事の内容
- 中国語の反語の使い方
- 中国語でよく使われる反語の表現
- 検定試験での反語対策は必須
本記事を読むことで中国語の反語がどのようなものであるか理解できて、基本的な反語表現が習得できます。
それでは解説しましょう。
中国語の反語の使い方
中国語の文法の中で学習者の理解を悩ませるひとつの要素が反語です。
中国語では反问句と呼ばれて疑問文のように見せかけて肯定分を強調する役割があります。
反語は日本語で例を挙げると、何かもできもしないときに「誰かできる人いるの?」などのニュアンスです。
基本的には否定的なニュアンスで反語が使われる場合が多いです。
中国語の反語がややこしい理由は日本語よりも日常的には使用されていて、さらに反語表現のバリエーションも多いからです。
中国語でよく使われる反語の表現
代表的な中国語の反語表現を紹介します。
不是……吗?” ~ではないのか?
(彼はすでに知っているんじゃないの?、絶対知っているでしょ)
オーソドックスな反語文の形式です。
否定を表す不と疑問を表す吗が同時に使われて反語が成立しています。
反語を使うことで「彼は絶対に知っているはずだ」というニュアンスが含まれています。
怎么能~吗? どうして…することができるだろうか?
(どうしてこの事を忘れられるだろうか、いや忘れられるわけがない)
「どうして」を表す怎么と「できる」を表す能を組み合わせてつくる反語文です。
これも反語の中では使用頻度は高いです。
难道~吗? まさか…ではないだろう?
你难道一直不知道吗?
(君はまさかずっと知らなかったわけではないだろう、もともと知っていたはずだ)
副詞の难道はほぼ確実に反語文として使われます。
主語や動詞の前につけて語気を強める役割があります。
谁~吗? 誰が…だろうか?
(このことは誰が知るものか、誰も知るはずがない)
疑問詞を用いて表す反語文です。
前後の会話の流れから初めて反語文であることが認識できます。
検定試験での反語対策は必須
試験の問題の中にはわざと反語を使ったひっかけ問題があります。
リスニング試験で反語を構成するフレーズを聞き逃してしまうとただの否定分や疑問文として認識してしまうので正答できなくなります。
筆記問題に関しても文末の”?”の表記からすぐに疑問分と判定してしまうと文章の流れはかみあわなくなり、内容理解に苦しみます。
反語表現も出題されると意識しながらリスニングや筆記問題に挑むだけでもだいぶ違います。
以上、中国語の反語表現に関する解説でした。
反語はなかなか使いこなせば、よりネイティブに近い表現ができるので実践の場でもにすこしオーバーかなというぐらいでも積極的に反語を使っていきましょう。