1.明確な目標レベルを決める
語学学習にはゴールはないので自分の中で明確な目標をもつことが必要です。
目標を定める上で注意したいのは決して完璧にマスターしようと思わないことです。
完璧でなければならないと意識してしまうとマルチリンガル習得への障壁になります。
どの言語でも通訳レベル、検定1級レベルになると壮大な学習時間が必要になります。
更にそれだけ学習時間を費やしたのにもかかわず日常生活ではほとんど役に立たないことが多いです。
自分がその言語をなぜ学習するのか、どういう目的で使いたいのかで学習スタイルにも影響します。
旅行の際に現地人との交流を楽しみたいのか、読み書きできるレベルにしたいのか、辞書を使えば本格的な翻訳ができるのか。
上記に挙げた以外にも人によっていろいろあると思いますが、目標を意識することで動機づけがはっきりし、学ぶ行動力が自然と高まります。
また具体的な目標にするほど達成感を得られやすくなるため、学習を継続することができます。
なぜなら言語スキルはなかなか客観的に自分で自分の学習効果を判断することが難しいです。
特にスピーキング能力は自分がどれくらいその言語を話せるのかなかなか説明しにくいです。
定期的に自分の掲げた目標に対してどれくらいの位置にいるかチェックすることも大切です。
2.環境や才能のせいにしない
周囲に英語が話せる人というと帰国子女のイメージが強く、もともと優秀なそういう環境で過ごさないと上達しないと勝手なイメージがあります。
大切なのはどれだけ興味を持ってその言語に多くの時間を費やして接しているかどうかです。
世界の多くの国の人々は複数の言語を話せるマルチリンガルな人はそこら中で見ることができます。
自身の経験ですが、マレーシアで仕事をしていたときに英語、マレー語、中国語が会話の中で混在することが頻繁にありました。
話す相手によって話す言語を瞬時に切り替えているのです。これにはとても感銘を受けたことを今でも覚えています。
彼らは特に高学歴出身というわけでなくて、一般的な教育を受けて一般的な仕事をしている人がほとんどです。
いまでこそグローバル化、インバウンドが進み町中でも外国語を聞く機会が増えましたが、 日本のように日本語という母国語だけをだけを話しておけば問題ないという国は世界の中では少数派でしょう。
私も大学時代はテストの点数がそこまで伸びないため英語の才能がないとずっと思い込んでいました。
しかし社会人になってオンライン英会話やTOEIC学習を継続することで、学生時代では考えらなないほどの実力がつきました。
ですので語学に才能は関係ありません、決して才能のせいにして学ぶことを怠るのは言語道断です。
昔に比べてば費用をかけずにいくらでも学ぶ環境をつくることができます。自分の努力しだいではいくらでも上達できる可能性はあるのです。
3.学習法は常にこだわり、楽しては上達はなし
外国語をすぐに上達できるコツはありますか?と質問を受けることがあります。
結論から言うと効率的な学習方法はあるが、決して楽ではないということです。
楽でないというのは短時間で楽して習得できる簡単なものではないということです。
以前、スピードラーニング教材が流行った時期がありました。英語を聞き流すだけで自然と話せるようになるという魔法のような教材です。
私も広告のキャッチフレーズに惹きつけられて購入し実際に利用しましたが、効果はさんざんでした。
結局、話せるようなるにはどんどん話すしか方法はないのです。
学習に関してはすでに適切な方法かどうか自分に問いかけていろいろ試してみるのも効果的です。
このときに注意したいのがただ学習量がたりなくて効果がでてないだけかもしれないので、学習量が足りないのか学習方法に問題があるのか見極めるが大切です。
適切な学習方法でしっかり勉強すれば根本的な部分は忘れることはありません。
複数言語を同時に勉強していてもコアな部分は忘れることなく、逆に言語どうしで比較、関連付けができて頭に入りやすくなります。
学習方法はインターネットや書籍などでいくらでも調べることができるので自分にあった学習スタイルを確立しましょう。