インドネシア語の中で接頭辞の中で頻繁に登場するber動詞に続いて多く登場するのがme動詞です。
今回の記事ではme動詞に関して具体的な使い方を紹介します。
me動詞 の使い方はインドネシア検定試験E級やD級にもよく登場するのでぜひ覚えておきましょう。
me動詞の活用はかなり複雑
結論から言いますが、me動詞の作り方は語幹の先頭の文字によって様々に変形してとても複雑なので意図的に覚えなくでも大丈夫です。
- m, n, ny, ng, l, r, w, yで始まる単語=「me」を付加
- b, f,vで始まる単語=「mem」が付加
- d,z,c, j, sy,で始まる単語=「men」が付加
- h, g, kh, i ,e, q, o, uで始まる単語=「meng」が付加
- kで始まる単語=「me+kをng」に変更
- pで始まる単語=「me+pをm」に変更
- sで始まる単語=「me+sをny」に変更
- tで始まる単語=「me+tをn」に変更
- 単語が一音節の語幹=「 menge+語幹」
一回見ただけでは絶対覚えれないので、これだけ複雑ということをまずは理解しておきましょう。
活用系の中には原型である語幹が推定できなくなるまで変化している形もあるので注意しましょう。
何度もme動詞を見ていると自然と頭に入ってくるので意識して活用を暗記する必要はありません。
me動詞は他動詞として使う
me動詞で覚えておきたい基本事項は他動詞として使われることが多いです。
英語の他動詞の活用と同じで他動詞は目的語があり、必ず~する側と~される側が存在します。
他動詞と使われるme動詞の語幹は名詞と動詞があります。
名詞がベースのとき
me動詞の語幹が名詞の場合は名詞の属性によってme動詞の活用が分かれます。
この特徴を理解しておけば、語幹を見たときにme動詞に変化できるかどうかなんとなくわかると思います。
名詞の属性別にme動詞を紹介するので参考にしてください。
cap 判 mencap 判を押す
gambar 絵 menggambar 絵を描く
karang. 作文 mengarang 作文を書く
hemat 節約 menghemat 節約する
動詞がベースのとき
Meの接頭辞が単語として機能しないものが多いので、一つの単語として覚えておきましょう。
(kirim) mengirim. ~を送る
(erti) memgerti ~を理解する
(ukur) mengukur ~を測定する
(inap) menginap. ~にとまる
()ないの語幹は使う機会がほぼないので覚える必要はありません。
me動詞の後に置かれる目的語をセットで覚えておくと頭にも入りやすくなります。
me動詞は自動詞として使う場合もある
me動詞の中には自動詞として使われる場合がありますが、規則性が特にあるわけではないので覚えるしかありません。
me動詞が自動詞の場合、語幹になる品詞は名詞、形容詞、動詞があります。
名詞がベースのとき
tangis 泣き声 menangis 泣く
nyanyi 歌 menyanyi (歌う)
形容詞がベースのとき
空間、評価、色などを表す形容詞をme動詞にすると状態が変化することを表す自動詞として使うことができます。
besar 大きい membesar 大きくなる
jauh 遠い menjauh 遠ざかる
luas 広い meluas 広がる
baik 良い membaik 良くなる
buruk 悪い memburuk 悪くなる
merah 赤い memerah 赤くなる
動詞がベースのとき
語幹との区別がつきにくいので覚える優先度は低くで問題ありません。
turun 下がる menurun 下降する
まとめ
インドネシア語で一番力を入れて勉強しないといけないのはber動詞やme動詞など動詞の活用系です。
参考書によっては解説が乏しく具体的な使い方や役割が記載されてない場合もあります。
まずは今回の記事で体系的に紹介した活用方法でまずはber動詞の基礎を学んで、me動詞を一つずつ使いこなせるようにしましょう。
一つの語幹からber動詞やme動詞を活用形を確認していくことで効率よく語彙力を鍛えていくことができます。
ber動詞やme動詞の活用を辞書で簡単に確認することができるアプリもあるので参考にしてみてください。
接頭辞や語基という複雑そうな文法の言葉に惑わされずに言語の本質を学びながら理解していくと良いでしょう。