

日本語の 1 個、2個の「個」に相当する中国語の量詞「个」ですが、最も広く用いられる量 詞具体的な個体以外にも使われるときがあります
今回の記事でとくに重点的に紹介したいのが、量詞以外にも程度が軽いこと表したり、だいだいの数量を表す用法もあるということです。
量詞以外の用法を理解することで中国語の語感を鍛えることができるのでぜひ参考にしてください。
専用の量詞のない名詞に用いる
中国語の名詞には一(张)照片 などのように名詞の種類に応じて専用の量詞を使う文法がありますが、中には専用の量詞がない場合があります。
その場合は「个」を代用することができます。
- 一个国家=1 つの国家
- 一个小时=1 時間
- 一个草莓=1 個の苺
また、「个」は一个人や两个人のように人を数えるときに使える量詞です。
但し、人を数える量詞として「位」や「名」もあり、使い分けが必要な場合もあります。
“位”⇒相手に尊敬意味が含まれていて正式なシーンでよく使われる
“名”⇒“一名老师”“两名司机”のように職業や身分を表す名詞に使われる
上記の特別なニュアンスがなければ「个」を使っても問題ないでしょう。
他の量詞の代用として用いる
専用の量詞を使う文法はありますが、代わりに「个」を使うことができます。
一张照片=一个照片
中国語の専用の量詞は日本語と比較してかなり種類が多く、実際には全部覚えることができません。
数量は伝えたいけど具体的な量詞がわからないときは迷わず「个」を使いましょう。
抽象的な名詞に用いる
日本語で1つ、2つなど数を数えるときに使うのと同様に、中国語でも「个」を使って抽象的な名詞についても使うことができます。
- 一个理想=1 つの理想
- 一个目的=1 つの目的
- 一个条件=1 つの条件
那是一个理想的公司
(あれは理想的な会社である)
だいたいの数量を表す時に用いる
体的な数量がわからないけど、およその数を表すときにも「个」を数量の前において使用 します。
他在上海住了个两三天
(彼は上海で 2,3 日かそこら泊まった)
動作の軽い程度を表す時に用いる
「ちょっと~する」などその動作を軽い気持ちで行うときに話し言葉で“个”をつける場合 があります。
個数や回数を表現ではないので日本語に訳すとき特に意味を考えなくても良いです。
如果有时间的话,请给我打个电话。
(もし時間があれば、私に電話してください)
(テキスト)[/box]
- 起个床
- 吃个早饭
- 逛个街
- 喝个奶茶
- 买个东西
- 买个不停
- 乘个地铁
- 上个班
- 吃个中饭
- 下个班
- 吃个晚饭
- 打个游戏
また離合詞の動詞に使う時は下記のような文の構造になります。
洗个澡,睡个觉,休息休息
(風呂に入ったり睡眠をとったりして休養してください)
中国語で紛らわしいのが洗澡や睡觉などのように動詞のひとかたまりに見えても動詞は” 睡”のみです。
動作を軽い気持ちで行うときの「个」は動詞のあとに置くので洗〜澡や睡〜觉の間に置かれます。
補語のような役割で用いる
主に話し言葉において動詞と補語の間に置いて動作を修飾する役割があります。
一天到晚忙个不了
(朝から晩まで忙しくで手が離せない)
この用法はそこまでバリエーションもないので学習過程でこの用法が使われていたら参考程度に覚えておきましょう。
まとめ
中国語の「个」は話し言葉で様々な用法として使われている言葉です。
日常会話でもよく使われる実践的な単語のためぜひ覚えておきましょう。
