本記事のテーマ
本記事の内容
- 中国語の使役構文の使い方
- 使役構文以外に使役を表現する方法
それでは解説します。
中国語の使役とは
中国語で「〜に〜をさせる」という表現を文法上で使役と言います。
この記事を徹底解説する理由は中国語では日本語と比べてこの使役表現をめっちゃ使います。
中国語の使役構文は日本語で使役にしないことまであえて使役する特徴があります。
日本語に和訳してしまうと廻りくどい表現になりますが、中国語としては一般的な表現です。
当記事での例文でも学習の参考には日本語訳は書きますが、ぜひ中国語の表現そのもので使役を理解してください。
中国語で使役の意味を持たせるためには次に3つの方法があります。
- 使役動詞の「让/使/叫/令/请」を使う
- 要求や依頼などの動詞を使う
それぞれ解説していきます。
「让/使/叫/令/请」を使った使役構文
中国語の让/使/叫/令を使った文章を使役構文の言います。
(両親は子どもたちの自由に選択させる)
使役動詞の「让」を使って”子供たちに対して選択させる”という使役構文です。
語順は”主語+使役動詞+目的語+動詞・形容詞”です。
使役動詞の「让/使/叫/令/请」の使い分けを解説します。
使役動詞の「使」
使役動詞の「使」は書き言葉に多く使われます。
「使」の前で述べられていることが原因となって、「使」の後に述べることが自然に生じることを表します。
彼の技術に私は感心した
使の前後は主述の文章でも使えます。
使役動詞の「让/叫」
「让/叫」は話し言葉で多く使われて大きな違いはないですが、話すときの言葉の調子
特に「让」を使った構文は使用頻度高いので初心者のうちはこれだけ理解できれば問題ありません。
他经常让我焦躁
(彼は常に私を苛立たせる)
中国語の使役の特徴として使役動詞の目的語に自分も対象にできます。
使役構文と似た構文で被/让/叫を使った受け身構文と使れる動詞と使役動詞の「让/叫」は被っているので用法をしっかり理解して区別する必要があります。
让を使った構文で我〜ので「私に〜させてください」の定番フレーズがあります。
(私に見せてください)
(私に考えさせてください)
日本語訳だと自分で自分に何かをさせるという日本語の感覚だどありえない表現になるので中国語でニュアンスをそのまま覚えます。
その他、会話分でもよく使う「让」を使った定番フレーズです。
(お待たせしました)
(ご心配おかけしました)
日本語の直訳だと違和感だらけですがネイティブはよく使うので覚えておきましょう。
使役動詞の「令」
使役動詞の「令」は目的語に人を使って人の感情に作用することを表します。
彼のスピーチは感動的だった
学習する時は人の感情を表す言葉といっしょに覚えます
使役動詞の「请」
使役動詞の「请」は人にお願いするときによく使います。
(どうしたらよいかみんなで考えてください)
使役構文の否定
使役の否定形をつくるには使役動詞の前に否定語を置きます。
(この話はなんら人に意外であるとは感じさせない)
検定試験でも受け身構文や使役構文のような特殊な語順の不定文の語順はよく出題されます。
使役の役割をする動詞
使役動詞を使う以外にも使役の働きをする動詞がいくつかあります。
例文といっしょに代表的な動詞を紹介します。
派(派遣する)
(会社すでに二人の者を出張させた)
要求(要求する)
(他人に過酷な要求をしてはならない)
劝(勧める)
私はあなたにたばこをやめるようにおすすめする
求 (頼む)
(ちょっと国際電話をかけていただきたいのですが)
まとめ
いろいろ解説しましたが最後にまとめます。
- 中国語の使役構文は日本語訳は参考程度、中国語のニュアンスを覚える
- 中国語初心者はまずは使役動詞の「让」だけでも理解する
- 使役動詞「让/使/叫/令/请」はシーンによって使い分けする
- 使役動詞以外にも使役を表現する動詞はある
以上、中国語の使役表現の使い方の解説でした。