本記事の内容
中国語の学習で否定表現の使い方を紹介します。
基礎編と応用編に分けて解説しているため、初心者から中級者まで大変参考になりますのでぜひご覧ください。
目次
否定語の表現が重要な理由
良いニュアンスでも否定語を使う場合がある
中国語で「いいですね」と褒める時に定番的表現で「不错」があります。
他にも「(特別に)すごい」のニュアンスを表す「了不起 」などがあります。
中国語の否定語の使い方は日本人の感覚で考えると少し違和感がある場合がありますが、中国語の語感を鍛えるためには否定語の使い方を習得することはとても重要です。
中国語の表現力を磨くには否定表現の習得が必須
次項で詳しく説明しますが、中国語の否定表現は同じ否定語を使っていても前後の文脈で文章全体のニュアンスが変わってきます。
文章を読んだり聞いたりするときも様々な否定表現からどのニュアンスのことを把握しておかないと間違った解釈をしてしまう場合がありので注意しましょう。
試験などの否定語の使い方が出題されやすい
中語語の検定試験では否定文の使い方をよく問われます。
中国語には基本語順とは異なる様々な特殊な構(受け身や比較表玄など)文があり、その特殊構文ごとに否定文の作り方を把握しておかないといけないです。
ですので中国語の特殊構文を学ぶ際は必ず不定文とあわせて学習しましょう。
基礎編:中国語の否定文は「不」と「没有」の使い方をマスターする
中国語の否定文を習得するためにはまずは副詞の「不」と「没有」の使い方をマスターするのが先決です。
「不」と「没有」は副詞なので、中国語の基本語順のルールに基づくと否定文をつくるときの位置は主語の後ろ、述語の前です。
前置詞(中国語では介詞)などの品詞よりも前に置きます。
我不看电视
(私はテレビを見ない)
中国語の基本語順を詳しく学びたい方はことら記事を参考にしてください。
中国語の「不」と「没有」の違い
結論から先に述べますとほとんどの否定を表す文は「不」を使います。
「不」と「没有」の代表的な使い方はこちらです。
「不」を使った否定の場合
- 動詞「是」の不定
- 心理状態を表す動詞(知道、认识など)
- 助動詞の否定
- 意思や習慣の否定
- 形容詞の否定
「不」は動詞以外にも形容詞や助動詞の否定にも使うことができます。
意思や習慣などのニュアンスも表したり、過去・現在・未来すべてのことにも使えます。
「没有」を使った否定の場合
- 過去・完了の否定
- 経験の否定
- 結果補語の否定
没有を使う場合は限定的であり、動作が実現していないことの否定が使われて,未来については使うことができません。
「不」と「没有」の違いを覚えるにはまずは「没有」の使った否定のフレーズを理解することが先決です。
このことを意識しておけば「不」と「没有」の使いわけに迷うことはありません。
詳細はこちらの記事を参考にしてください。
基礎編:「不」と「没有」以外で否定を表現する方法
ここでは「不」と「没有」以外で否定の文章をつくるやり方を紹介します。
代表的な副詞はこちらです。
别 ~するな
否定の表現のなかでも程度が強く、禁止を表します。
你别走了,在这儿住两天
(帰らずに,2,3日泊まっていきなさい)
不要 ~してはいけない
こちらも禁止に近い、否定の表現で「してはいけない」を表します。
考试时不要说话
(試験中は話をしてはならない)
不用 ~する必要がない
禁止程度が少し柔らかくになりますが、「~する必要がない」を表します。
他来了,你就不用去了
(彼が来たから,君はもはや行くまでもない)
不必 (そこまで)~する必要がない
かなり柔らかい否定の表現ですが、「そこまでする必要がない」というニュアンスを表します。
你不必知道
(あなたは知る必要がない)
応用編:覚えておきたい特殊な否定表現
中国語に否定文には否定を強調する全否定や程度を表す部分否定、二重否定がありニュアンスが異なります。
覚えておきたい否定の表現を紹介します。
全否定: 一点儿 也不/都不 少しも~でない
一点儿 也不/都不は「少しも~でない」を表して否定を強調します。
这件事我一点儿都不了解
(そのことについて私は何もしらない)
部分否定:不太 あまり~でない
不+太+形容詞・動詞の形で「あまり~でない」を表して否定の語気を和らげます。
这个方法不太合适
(この方法はあわまり適切ではない)
二重否定 : 非~不可 ~しなればだめだ
非~不可で「~しなればだめだ」というニュアンスを表し、肯定を強調して「必ず~する」という意味を表します。
她一定会等你,你非去不可
(彼女はきっとあなたを待っている、あなたがいくべきだ)
その他の特殊構文の否定文のつくり方
下記の中国語文法まとめサイトで中国語の特殊構文も紹介します。
構文ごとの否定文のつくり方も解説してますのでぜひ参考にしてください。
以上、読んでいただきありがとうございました。