本記事の内容
中国語の「多」は一文字でもいろんな品詞の使い方があって、意味もそれぞれ異なります。
本記事を読むことで中国語の「多」を使った表現がわかりやすく学べるので中国語の語感も向上できます。
それでは品詞別に解説しましょう。
目次
日本語に似たような中国語「多」の使い方
日本語でもお馴染みの使い方なので問題なく覚えると思います。
形容詞として使う
中国語の「多」のもっともオーソドックスな使い方は形容詞として日本語の「多い」と同じ意味を表します。
形容詞として使う場合は以下の文型で構成されます。
- 「很多+名詞」の形で名詞を修飾する
- 述語として使う
「很多+名詞」の形で名詞を修飾する
日本清酒有很多种类
(日本酒はたくさんの種類があります)
述語として使う
园里人很多
(公園には人がとても多い)
副詞として使う
副詞として使う場合は動詞で表す動作を多く実行する意味です。
请多吃蔬菜
(野菜を多く食べてください)
動作が多いという以外にももともと考えていた予定から余分にすることも表します。
我比往常多学习了一个小时
(普段より1時間多く勉強した)
中国語特有の「多」の使い方
結果補語として使う
ここからは中国語特有の「多」の使い方を紹介します。
中国語の「多」は補語としてもよく使われます。動詞の後に置くことで結果補語を表すことができます。
結果補語として使うときはある動作が適切な量を超えて多くやりすぎたことを表します。
昨天吃多了,我的胃有点儿不舒服
(昨日は食べ過ぎたので胃の調子が悪い)
程度補語としての使う
程度補語として使うときは程度が甚だしいことを表します。
他英语比我说得好得多
(彼は私よりもずっと上手に英語を話します)
中国語の補語について少し複雑に感じるかもしれませんが、こちらの記事を参考にしてください。
比較文として使う
比較の差の程度が大きいときに「ずっと、はるかに」という意味で使います。
「比」を使った比較の文型にも程度を表すときには一般的に変化を表す「了」と組み合わせて「多了」がよく使われます。
我的病比以前好多了
(私の病気は以前よりずっとよくなった)
疑問文として使う
中国語の「多」 は「どれくらい」という意味もあるので疑問文にも使われます。
你孩子多大了?
(あなたの子供は何歳ですか?)
年齢を尋ねる定番フレーズですが、年齢がどれくらいなのかという意味で「多」が使われています。
他にも「高」「长」「远」「寛」などの形容詞と組み合わせて数量や程度を問うときに「多」 を使います。
数詞として使う
数詞としての使い方は端数や余りを表します。
・五十多米 50数メートル
・一个月多 1か月あまり
・一百多人 百数十人
日本語の「多い」って感覚が頭の中に残っていると混乱sがちですが、しっかり区別して覚えておきましょう。
感嘆文として使う
感嘆文で用いて「なんと~」と程度がとても多いことを表します。
似たような使い方で「多么」があります。
多美的景色
(なんて美しい景色なんだ)
以上、読んでいただきありがとうございました。