本記事の内容
- 中国語の結果補語とは?
- 結果補語の効率的な学習方法
- 結果補語によく使われる動詞と形容詞
本記事を読むことで中国語の結果補語の使い方を理解するためのコツがわかります。
それでは解説しましょう。
目次
中国語の結果補語とは?
中国語の結果補語は動詞や形容詞の後ろに置いて結果的な説明をする補語のことです。
実は日本語でもこの中国語の結果補語のような形式は日常的に使われています。
日本語の「売り切れる」は”売れた結果商品が切れるなくなる”という結果を説明しています。
”結果補語”と聞くと特殊な構文と認識されがちですが、中身は日本語でいつも使っている表現です。
動詞の結果補語
動詞+ 結果補語(動詞)で形成されて動詞の動作をした結果どうなったのかを表します。
動詞が結果補語として使わる場合は単音節の動詞に限ります。
(私はこの商品を買った)
動詞+“到”の形で,動作の結果や目的が達成されることを表します。
動詞の买だけでは「買う」という動作や行為のみを表していて、結果は言及してません。
”買う:という動作の結果、商品が購入できた(本来の目的を達成)いうニュアンスになります。
結果補語の後に動作の完成、実現を表すアスペクト助詞「了」といっしょに使われることが多いです。
(私は彼の話が(聞いて)わかった)
形容詞の結果補語
動詞の補語よりは種類は少ないですが、形容詞も補語になる場合があります。
(私はすでに準備ができている)
結果補語の好は動作がしっかり行われたことを表します。
結果補語の否定文
結果補語の否定文ではまだ動作が実現していないことを表すので否定文には没有を使います。
なぜ「不」ではなくて「没有」を使う理由はこちらの記事を参考にください。
(私はまだ中国語をマスターしていない)
結果補語の効率的な学習方法
中国語の結果補語を学習する上で覚えておきたいことはたった2つです。
- 結果補語として使われる動詞や形容詞は限られる
- それぞれの結果補語と相性に良い動詞がある
この2つを意識しながら学習すれば結果補語をマスターすることは決して難しくありません。
結果補語として使われる動詞や形容詞は限られる
結果補語として使われて動詞や形容詞は限られていて日常生活で使用頻度の高いもので10個程度です。
本記事で紹介する結果補語を覚えておけば中国語の試験や日常的な会話も問題ない程度に結果補語を理解したことになります。
それぞれの結果補語と相性に良い動詞がある
限られた結果補語にはさらに前に置く動詞との相性があります。
例えば動作の結果を間違えた事を表す結果補語错 ですが「〜し間違える」のパターンは限られてます。
- 看错了 見間違えた
- 听错了 聞き間違えた
- 说错了 言い間違えた
- 写错了 書き間違えた
- 按错了 押し間違えた
結果補語によく使われる動詞と形容詞
初級から中級までによく使われる結果補語を紹介しましょう。
まずは動詞編。
到
動作の目的の達成した場合に使います。
- 买到(買って入手できた)
- 找到(探して見つかった)
- 听到(聞いて気がついた)
(この本がどこで買うことができるかわかりますか?)
懂
動作を行って理解した場合に使います。
視覚や聴覚に関連する動詞と組み合あわせます。
- 看懂 見てわかる
- 听懂 聞いてわかる
- 读懂 読んでわかる
この小説は何遍も読んでやっと理解した
见
動作を行って認知された場合に使います。
視覚や聴覚、遭遇を表す動詞に付きます。
- 看见 目に入る
- 听见 耳に入る
- 闻见 鼻につく
- 遇见 出くわす
(彼がこの状況を見たらきっとびっくりするだろう)
完
動作が終わった場合に使います。
- 说完 言い終わる
- 做完 やり終わる
(明日の予習をやり終える)
住
動作をしっかり行う場合に使います。
- 记住 覚える
- 抓住 つかまえる
- 拿住 しっかり持つ)
(この単語は覚えないといけない)
成
動作を行った結果変化したときに使います。
翻译成 〜に翻訳する
变成 〜に変化する
改成 〜に変える
(私はこの文章を中国語に翻訳した)
続いて形容詞編。
多
動作をしすぎた時に使います。
(食べすぎて胃の具合が悪い)
惯
動作が習慣になった場合に使います。
- 看惯 見慣れる
- 听惯 聞き慣れる
- 用惯 使い慣れる
- 住惯 住み慣れる
光
動作を行ってなくなる時に使います。
- 用光 使い果たした
- 卖光 売り切れる
- 花光 お金をつかい果たした
(仕事で稼いだ金はもうすぐ使い果たしそうだ)
好
動作が完了した時に使います。
- 准备好 用意できた
- 做好 作り終えた
- 坐好 席に着いた
(準備は完了したので何時始めてもいいです)
中国語の結果補語はまだまだありますが、本記事を読めば基礎はできているのであとは語集を増やしていくだけです。
以上、読んでいただきありがとうございました。