中国語の「一点儿」と「有点儿」と「一下」ですが、日本語の「ちょっと」は漠然と広く使われていて会話のどこに使われているのに対して、中国語ではより具体的な使い分けがあります。
今回の記事では使い分けをする上でのニュアンスの違い説明するのでぜひ参考にしてください。
一点儿
量が少しである
数えることができないものに対して量が少しであることをを表します。
動詞のあとの目的語の前に「一点儿」を置きます。
我喝了一点儿酒
(酒を少しばかり飲んだ)
这事我知道一点儿
(この事については私は少し知っている)
よく使われる組み合わせとして後ろに否定形にして「少しも〜ない」という意味を表します。
这件事我一点儿都不了解
(その事については私は少しも知らない)
程度が少しである
数量詞で動詞や形容詞の後に用いて程度が少しであることを表します。
这个菜辣一点儿
(この料理は少し辛い)
我们早一点出发
(私たちは少し早めに出発する)
比+ 一点儿の形式で比較文に使われて程度の差が少しであることを表します。
我的工资比他高一点儿
(私の給料は彼より少し高い)
有点儿
有点儿で覚えておきたいことは副詞であるので動詞や形容詞の前にしか置けないことです。
望ましくないことについて用いることが多く、後に続く動詞や形容詞は消極的・否定的な単語が多いです。
身体有点儿不舒服
(体の調子はちょっとよくない)
这个问题有点儿难
(この問題は少し難しい)
有点儿の儿は南方の人の発音や硬い文脈では“有点yǒudiǎn”と儿を使わないで発音することが多いです。
儿の発音が難しいと感じたら有点だけでも通じます。
一下
動詞の後ろに置いてその動作を軽く行うという意味です。
日本語での「試しにちょっとやってみる」のニュアンスに近いです。
让我想一下
(ちょっと考えさせてくれ)
休息一下吧
(休憩しよう)
この用法は頻繁に使われるので必ず覚えておきましょう。
まとめ
- 「一点儿」は数量だけでなく程度も表すことができる。
-
動詞や形容詞の前に置かれるのは「有点儿」のみ
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