中国語の量詞とがモノを数えるときに数詞と名詞の間に使う「~個」、「~匹」、「~本」などの数を単位を表す言葉です。
中国語の量詞の中でも名量詞と動量詞の2つに分かれます。
- 名量詞→数詞と組み合わせて名詞の数量を表す。
一本书 一冊の本
- 動量詞→名量詞数詞と組み合わせて動詞の後に置き、動作の回数や期間を表す。
看过一次 一回見たことがある
名量詞は動量詞と比較して圧倒的にバリエーションが多くて日本語の感覚と異なる量詞も多いので多くの中国語の学習者は苦戦します。
今回の記事では中国語の量詞の中で名量詞に着目して効率的な学習の進め方を紹介します。
名量詞の学習方法
中国語の名量詞の例を挙げると、紙は「1枚」、鉛筆は「1本」、人は「一人」のように数を数える単位のことです。
日本語でも使用しているので簡単とは思いますが、中国語の量詞の中は日本語にはない場合や日本語の使い方と異なる場合があります。
一つの中国語の量詞に対して複数の日本語の量詞が存在する場合があります。
一条路 一本の道
一条毛巾 一枚のタオル
中国語の条は細長いものに使わせる量詞ですが、組み合わせる後の名詞によって日本語に訳すときに単位が変わります。
覚えておきたいことは中国語の量詞は名詞との組み合わせも日本語より細かく設定されています。
ですので量詞を使うことのできる名詞が細かく限定されるということなのでより使い分けが難しくなります。
名量詞の注意点
中国語の量詞(名量詞)を指示代名詞(这,那)とかといっしょに使う場合にも使います。
这本书 この本
日本語から訳すと这书だけで良いですが、指示代名詞と名詞の間に量詞が必要です。
すなわち数量を表すとき以外にも 指示第名詞で名詞を指示するときにも量詞と名詞の組み合わせを覚えておかなきといけません。
また、量詞(名量詞)の前の数量が”一”はよく省略されることがあります。
覚えておきたい名量詞
中国語の量詞(名量詞)において量詞の持つ特徴と主な名詞と量詞の組み合わせを紹介します。
学習するときはその量詞を使うことのできる名詞がどのような特徴を持つのか理解しておくことかが重要です。
特に日本語に訳したときに1つの量詞に対して複数の単位がある場合は注意して覚えましょう。
本 書物・雑誌・冊子
日本語の「~冊」にニュアンスが近いですが、 本や冊子状の物に使う量詞です。
一本杂志
(一冊の雑誌)
块 塊・平面のもの
見るからにひと塊のものや、板切れなど区切りのある平面のものに使う量詞です。
人民元の「元」の口語で単位としても使わるので、日常的にもよく聞く量詞です。
(1つの石)
张 紙・表面が平なもの
広げたり、折ったり、巻いたり、主に紙きれのような形状に使う量詞です。
日本語の枚に相当する量詞です。
写真やチケットは使用頻度がかなり高いので優先的に覚えておきましょう。
一张机票
一枚の航空チケット
条 細長いもの
細く長く伸びたものに使う量詞です。
対象の分野がとてつもなく広く、様々なものに使われています。(河川、橋、、ズボン、きゅうなど)
(1つズボン)
件 衣類や事柄
衣類や出来事の件数を数えるときに使う量詞です。
衣類に関しては主に上着のことを指し、ズボンやスカートは条、上下セットの場合は套を使い分けが必要です。
(1枚の服)
一件事情
(1つのこと)
份 書類・セットのもの
新聞や書類などに使う量詞です。
月の区分を1月份、2月份、、を数えるときにも使います。
(1つの資料)
把 傘・取手のあるもの
取手があって、手で使用するものに使う量詞です。
介詞の使い方としての把もあるので混同しないようにしましょう。
(1本の傘)
家 家・家庭・商店・企業など
お店や会社に使う量詞です。
日常会話やビジネスの会話シーンで使用頻度が高いのでぜひ覚えて起きましょう。
(1つの会社)
位 敬意がある人
日本語でいうと「~名にニュアンスが近いですが、相手に対して敬意の意が込めた人に使う量詞です。
先生やゲストなど 対象ははっきりとします。
中国のレストランで必ずといって聞かれる几位(何名ですか?)の定番フレーズに使われるので覚えておきましょう。
(1人の先生)
楼 ビル・建物
ビルや建物の階数に使う量詞です。
(1階)
台 機械・設備など
日本語の台とまったく同じニュアンスで機械・設備を数えることができます。
(1台パソコン)
辆 車類
車や自転車、電車など車輪を使う乗り物に使う量詞です。
日本語の「~台、~両」に相当します。
一辆汽车
(1台の車)
〇架 機械や楽器など
日本語の「~台」に相当して機械・計器・楽器に使う量詞です。
架と台の使い分けは “架”は組み立てられたものに,“台”は台の上に置いて使うものに用いられることが多く、“飞机”(飛行機)には“台”が使えず,“架”を使います。
一架飞机
(1台の飛行機)
只 動物・対になっている片側
ほどんどの場合は動物を数えるときに使う量詞です。
対になっているもの片側を表すときにも使います。
(1匹の鳥)
一只手
(片側の手)
双 対になっているもの
衣類や体の部位など対になっているものに使います。
一双鞋子
(1足の靴)
顿 食事・叱責
食事や叱責の回数を数えるときに使う量詞です。
一顿饭
(1回の食事)
杯 コップに入っているもの
主にコップに入っている飲み物に使う量詞です。
中国語の量詞の特徴として形態の区別や容器なども単位として数えていることです。
このような単位を設定することによりでたとえば水の場合は“一滴dī水”(1滴の水)、“一杯bēi水”(1杯の水)、“一片piàn水”(一面の水)のように大まかに分量を具体的に示すことができます。
一杯水
(1回の食事)
瓶 瓶に入っているもの
主に瓶をに入っている飲み物に使う量詞です。
杯とセットで覚えておきましょう。
一瓶啤酒
(1本のビール)
まとめ
今回の記事で紹介した量詞はまだまだありますが、中国語の中級レベルまではそこまで意図的に語彙を増やす必要はありません。
日本語と異なる使い方の量詞をしっかり理解することが重要であり、今回紹介した最低限覚えておきたい量詞を何度も反復して慣れるようにしてください。
試験問題でもよく出題されているので理解度を測るためにも問題演習を解きながら使い分けの練習をしてみると良いでしょう。
我去书店买了(一)本书
(本屋に行って一冊の本を買った)