中国語の「好」の使い方を効率的に学べるように解説!
日本人が複雑に感じるポイントを把握しておけば断然覚えやすくなります。
初級者から上級者まで使える「好」の使い方を解説します!


本記事の内容
中国語の学習を始めると「好」という言葉がよく使われていることに気づきます。
中国語の「好」は中国語の習得には欠かせない単語です。
本記事を読むことで初心者でも中国語の「好(ハオ)」を使った表現がわかりやすく学べます!
目次
中国語の「好」の使い方で複雑に感じる4つの理由
中国語の「好」という漢字は日本語では「好き」や「好む」という意味で使われる漢字ですが、中国語では複数の意味があって複雑に感じる学習者も多いです。
中国語の「好(ハオ)」が複雑に感じる理由は以下の4つです。
- 中国語の「好」は声調が2つ、それぞれで意味が異なる
- 組み合わせる動詞、形容詞、名詞で意味が異なるる
- 日本語の「好き」の意味とは全く異なる意味がある
- 会話でよく使われる「好」も複数の意味がある
上記の理由を把握して上で使い方を学べば効率的に覚えることができます。
中国語の「好」は声調が2つ、それぞれで意味が異なる
声調が第三声と第四声で意味が異なる
中国語の「好(ハオ)」は漢字が同じでも声調が第三声と第四声で2つの意味があります。
- 第三声の「好(hǎo)」= 「良い」、「りっぱな」
- 第四声の「好(hào )」= 「好む」、「〜しがち」
日本語の「好き」という意味は少数派、他にもたくさんの意味があります。
第四声の「好(hào )」は「~を好む」と「~しがち」、使用頻度は低い
第四声の「好」 動詞としての使う「~好む」
日本語で言う「~を好む」の使い方です。
中国語の漢文では「好」の単独で「好む」という意味で使われていましたが、現在では他の漢字と組み合わせて使わないといけません。
(彼が勉強が好きです)
第四声の「好」副詞としての使う「〜しがち」
(彼が怒りっぽいです)
第四声の「好」は使用頻度も低く、他の表現で代用できるので覚える優先度は低いです。

続いて第三声の好(hǎo )についてじっくり解説していきます。
組み合わせる動詞、形容詞、名詞で意味が異なる
第三声の「好(hǎo )」の使い方はたくさんありますが、いっしょに組み合わせる品詞によって意味が全然変わってきます。
「好(hǎo )」と動詞、形容詞、名詞を組み合わせたときにそれぞれの意味はこちらです。
- 「好」+動詞 〜が良い
- 「好」+動詞 〜しやすい
- 「好」+形容詞 とても
- 「好」+名詞 良い、立派な
①「好」+動詞 〜が良い
動詞の前に「好」を付けると”姿・形・音・味・感じ”などが良いことを表します。
(ここの景色はきれいだ)
他にも好听(歌がうまい)、好吃(おいしい)など初級からけっこう登場する使い方なのでのでぜひ覚えておきましょう。
②「好」+動詞 〜しやすい
動詞の前に置いてその動作が容易にできることを表します。
(この道はまだ歩きやすいほうだ)
③「好」+形容詞 とても
程度が大きいことを表します。
「很」との違いは、 感嘆の気持ちをこめて言う場合は「好」を使います。
(これはなんて高価なんだろう)
中国語の「很」という漢字も「とても」という程度を表しますが、「好」との違いはこちらです。
好: 口語、客観的、感嘆の気持ち
きっちりとした境界線はなくて、ネイティブでも区別がつかないレベルなのでなんとなくの理解で大丈夫です。
中国語の形容詞について詳しく知りたい方はこちらの記事を参考にしてください。
④「好」+名詞 良い、立派な
形容詞としての「好」の定番の使い方です。
ほとんどの場合は「的」を伴わず複合語のように扱われます。
(私は良い仕事もみつけた)
日本語の「好き」からは全く異なる意味がある
「好」という漢字も見ると、日本語の「好き、好む」のイメージがありますが、中国語の「好」は全く別のニュアンスで使われます。
健康である
病気が治ったことを表します。
(彼はずっと元気です)
日常会話で体調を聞くときの決まり文句もこの意味に属します。
(お元気ですか?)
仲がよい
相手との関係性が良いことを表します。
(私たちはずっと仲がいい)
「好」+数量詞 ずいぶん
数量や時間を表す単語と組み合わせて量の大きいことを強調します。.
(私は中国語を何年間も勉強した)
中国語の数量、時間の数え方について詳しく知りたい方はこちらの記事を参考にしてください。
結果補語の「好」〜し終える
動詞の後に置いて動作が完了したことを表します。
(荷物は用意できた)
中国語の結果補語について詳しく知りたい方はこちらの記事を参考にしてください。
会話でよく使われる「好」も複数の意味がある
中国語の「好」は会話でもよく使われますが、いろんな意味があります。
会話でよく使う「好」を使った定番フレーズとあわせて紹介します。
相手に同意する「好」はい
(はい、じゃあ私が行きます)
おしまいを表す「好」もういい
(それでは、今日の話はここまでです)
不満を表す「好」なんということだ
(なんてことだ、今回全く面倒なことになった)
「好好」や「好好好」のように繰り返すと日本語の「はいはい、わかったわかった」ように焦りや相手を落ち着かせるニュアンスになり、会話シーンによってとらえ方が変わってきます、
他にも中国語の会話フレーズを知りたい方はこちらの記事を参考にしてください。
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