中国語の副詞には程度、範囲、頻度、否定、時間などを具体的に表す役割があります。
副詞を使うことその状況をより具体的に表現することができるので、コミュ二ケーションの中でもぜひ覚えておきたい単語が多くあります。
今回の記事では中国語の学習初期段階で最低限覚えておきたい中国語の副詞を役割と学習の要点ををまとめたので是非参考にしてください。
中国語 副詞の語順
中国語の副詞は基本的には動詞や形容詞である述語の前に置くことが基本ルールです。
動詞の前に置く
我已经做完作业 副詞:已经
(私はすでに宿題を終えた)
形容詞の前に置く
他汉语能力很高 副詞:很
(彼の中国語スキルはとても高い)
覚えておきたい中国語の副詞
時間を表す副詞
時間を表す中国語の副詞は動作が行われる時間の情報を表します。
中国語 | 意味 |
已经 | もうすでに |
曾经 | かつて |
刚 | さっき |
早就 | とっくに |
才 | やっと |
就 | すぐに |
在 | ~している |
正在 | ~している |
马上 | すぐに |
立刻 | すぐに |
好久 | しばらく |
突然 | 突然 |
先 | まずは |
最后 | 最後に |
终于 | ついに |
中国語には時制による動詞の活用がないので、過去や現在、未来のことかどうかを表すために時間を表す副詞を使って表すことができます。
- 已经 (過去) 他们已经来了(彼らはもうすでに来ました)
- 正在 (現在) 他们正在来(彼らはいま来てます)
- 马上 (未来) 他们马上来(彼らはもうすぐ来ます)
上記の3つのパターンのとおり、中国語の動詞には時制がない代わりに女子を使い分けることで過去、現在、未来の状況を表しています。
時間を表す副詞があれば時間のニュアンスがすぐに頭に思い浮かぶようにしておけば会話のやり取りの中でも状況を把握するために非常に役に立ちます。
程度を表す副詞
程度を表す中国語の副詞はよく形容詞や動詞の前に置いて、形容詞や動詞の意味がどの程度か表すことができます。
中国語 | 意味 |
非常 | 非常に |
很 | とても |
太 | とても |
挺 | とても |
十分 | 十分に |
特别 | 特に |
真 | 本当に |
最 | 最も |
更 | さらに |
比较 | 比較的に |
稍微 | すぐに |
相当 | 相当に |
非常 、太、很、 挺 など同じような程度を表す副詞がありますがそれぞれの単語によって微妙に程度のレベルが異なり、「太」>「非常」>「很」>「挺」の順番です。
日本語でも無意識に使っていても客観的に具体的な境目を表すことは難しいため学習初期段階では細かくこだわらなくても良いです。
ここではかなりの頻度で使われる很を例にとって解説しますので、慣れてないうちは基本的には很を使いましょう。
形容詞を修飾する場合
中国語の教科書でかなりの頻度で登場する最もオーソドックスな使い方です。
最近在日本很冷
(最近日本はとても寒い)
中国語の形容詞は英語のようにbe動詞といっしょに用いなくても良いですが、程度を表す副詞を形容詞の前に置きます。
一部の動詞を修飾する場合
很は形容詞以外にも感情・態度・理解・評価・状態を表す動詞を修飾することがてきます。
我很喜欢吃寿司
(私は寿司を食べることがとても好きです)
一部の助動詞を修飾する場合
助動詞の前において、助動詞の意味を強調します。
我很想去日本
(私はとても日本に行きたいです)
範囲を表す副詞
述語で表す内容がどれくらいの範囲が対象なのかを表すことができます。
中国語 | 意味 |
都 | 全部 |
全 | 全部 |
一共 | 全部で |
只 | ただ~だけ |
光 | ただ~だけ |
仅仅 | わずかに~だけ |
尽量 | できるだけ |
差不多 | ほとんど |
至少 | 少なくとも |
使用頻度の高い範囲を表す副詞としては都が挙げられますが、都は複数の意味を持ちます。
都は範囲を表す場合と時間を表す場合はあるため、文脈からどちらの意味が判断しなけでばなりません。
「全部、すべて」の意味
大家都喜欢学习中文
(全員が中国語を勉強することが好きです。)
「もう~です」
都九点了,我先走了
(もう九時なのでお先に失礼ます。)
この場合の都は名詞の前に置くことができます。
副詞に限らず、中国語では1文字で様々な意味や使い方がある単語が存在するので混同しないようにすることが学習を効率的に進めていく上でのポイントです。
頻度を表す副詞
動作が発生する、または発生した頻度を表すことができます。
中国語 | 意味 |
又 | また |
再 | また |
还 | さらに |
也 | も |
常常 | よく |
经常 | よく |
往往 | よく |
不断 | 絶えず |
動作の繰り返しを表す又と再の違いですが再はまだ実現されないことを表し、又はすでに実現されたことを表します。
否定を表す副詞
中国語の否定分を作るには不定を表す副詞を使って表すことができます。
中国語 | 意味 |
不 | ~しない、~ではない |
没 | ~しない(発生、存在してない) |
不要 | ~してはいけない |
不用 | ~しなくてもいい |
不必 | ~する必要はない |
别 | ~してはいけない |
勿 | ~してはいけない |
不と没の違いは没は動作が「発生・存在してない」という事実を客観的に表す時に使います。
否定禁止は禁止の程度の違いを区別しておく必要があります。
会話の中でこの副詞を使う場合は相手の話やある事柄を否定することになるので状況の程度によって使い方を注意する必要があります。
不定を表す中国語の副詞の多くは現在・未来の事柄に対して適用されます。
他今天不去,明天也不去
(彼は今日行かないし,明日も行かないだろう)
過去の動作・行為に不を使って表す場合は「~しなかった」と訳します。
他昨天不买,今天改了主意了
(彼は昨日買おうとしなかったけど、今日は考えを変えた)
我昨天不吃,是因为怕闹肚子
私が昨日食べようとしなかったのは,腹を壊しはしないかと心配したからだ.
我昨天没有吃
(私は昨日食べなかった)
没を使った場合は食べるという事実の存在しなかったことを表しています。
話し手のニュアンスを表す副詞
話し手の予測や推測の程度を表すことができます。
中国語 | 意味 |
可 | ぜひ |
却 | かえって |
倒 | かえって |
反正 | どうせ |
究竟 | 結局 |
到底 | いったい |
大概 | たぶん |
也许 | ~かもしれない |
恐怕 | おそらく |
可能 | だろう |
一定 | きっと |
肯定 | 必ず |
顺便 | ついでに |
偏偏 | どうしても |
到底、大概、也许、恐怕などの副詞は文頭においてぶ文全体にかかる場合があります。
也许,明天也会吃拉面
(たぶん、明日ラーメンを食べに行きます)
まとめ
まずは今回の記事で厳選して紹介した中国語の副詞のそれぞれが持つ意味をしっかり理解して使いこなせるようにしましょう。
理解できたあとは似たような意味を持つ副詞を使い分けできるようにします。
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